今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2013/02/06更新

鎖国シンドローム 「内向き」日本だから生きのびる

173分

2P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

アマゾン詳細ページへ

成熟社会では内向き志向も悪くない?

日本は歴史上、開国と鎖国を繰り返してきた。安定した社会では、鎖国的な考え方も悪くない。日本は今や成熟社会であり、世界の先頭をいく素晴らしい国であると説くアンチ・グローバリゼーションの書。日本は外に出るべきか、内にこもるべきか。


■繰り返されてきた鎖国
日本の歴史を眺めてみると、日本は「開国的な時代」と「鎖国的な時代」を繰り返す事で、社会が変化し、成長してきたといえる。いわゆる「鎖国時代」は、江戸時代を指すと思いがちだが、必ずしもそうではない。日本では、鎖国的な時代が、何度も繰り返されている。

開国=古代(邪馬台国〜大和朝廷):仏教・儒教の伝来、遣唐使
鎖国=平安時代:遣唐使廃止
開国=平安末期(平清盛):日宋貿易
鎖国=鎌倉末期
開国=室町時代
開国=安土桃山時代(豊臣秀吉):朝鮮出兵
鎖国=江戸時代
開国=明治時代:ペリー来航、明治維新
鎖国=昭和初期:国際連盟脱退

超短要約

日本は開国と鎖国を繰り返す事で、社会が変化し、成長してきた。鎖国メンタリティが強い時代は、国内的には平和で安定した時代が多く、新たな成長や拡大を求めるよりも「内向き」な成熟を求め、健康で幸福な生活を営む工夫が積み重ねられてきた。社会が成熟するにつれ、こうしたメンタリティが強くなるのはごく自然だ。

「成熟社会」という視点で日本を見ると、日本は世界の先頭を走っている。今更、発展途上の中国やインドと競争しても始まらない。今、必要なのは成長から成熟へのパラダイムシフトである。

著者 榊原 英資

1941年生まれ。財団法人インド経済研究所理事長、青山学院大学教授 大学卒業後、大蔵省入省。IMFエコノミスト、埼玉大学助教授、ハーバード大学客員准教授などを経て、大蔵省国際金融局長、財務官を務めた後、慶應義塾大学教授、早稲田大学教授を歴任。

この本を推薦しているメディア・人物

エコノミスト 2012年 11/20号 [雑誌] エコノミスト 2012年 11/20号 [雑誌]
TOPPOINT TOPPOINT

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
序章 鎖国メンタリティと日本人 p.8 5分
第1章 「鎖国」と「開国」を繰り返す日本 p.17 14分
第2章 江戸時代ブーム―欧米化への反省 p.43 21分
第3章 「鎖国メンタリティ」と企業ガバナンスの弛緩 p.81 21分
第4章 平成日本を覆う社会の閉塞感 p.119 15分
第5章 今、また「鎖国」に向かう日本 p.147 14分
第6章 現在の動乱、ヨーロッパ危機の拡大 p.173 14分
第7章 資本主義の限界と、日本の未来 p.199 17分
第8章 成熟社会「日本」をいかにつくるのか p.231 12分
あとがき p.254 1分

ユーザーのしおりメモ (0)