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2013/01/25更新

論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス)

154分

2P

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分かりやすい文章を書くための3つのポイント

①メンタルモデルを意識する
人は入力情報を、短期メモリと長期メモリを使いながら、メンタルモデルを作って高速に処理しようとする。メンタルモデルとは、人が頭の中で作る「これはこういう事だな」という自分なりの理解の事である。このメンタルモデルによって、入力情報に関係した関連情報が活性化し、読み手は「次はあの関連情報を使うはずだ」と予想する。文章を分かりやすくするには、読み手に明確なメンタルモデルを作らせ、そのメンタルモデル通りに展開する。

②強調のポジションを活用する
文章の最初と最後が強調のポジションである。これは文章の固まりごとにあり、文章全体だけでなく、文章の中に階層、パラグラフがあれば、それぞれに最初と最後を強調する。文章では最初、プレゼンテーションでは最後の強調を優先する。

③情報を絞る
情報を強調するには、情報数を絞る事が重要である。情報は絞ると記憶に残る。数を絞る時には3を基調にまとめると効果的。多すぎると記憶できない。

文章をパラグラフで書くための7つのルール

論理的で分かりやすい文章は、パラグラフという文章単位で構成する。パラグラフとは、1つのトピックを説明した文の集まりの事である。

①総論のパラグラフで始める
文章は、結果や結論などの重要な情報をまとめたパラグラフ(=総論)で始める。この総論は、文章の始めだけではなく、文章に階層があれば階層ごとに設ける。総論のパラグラフの内容にそって、各論のパラグラフを展開し、最後に結論のパラグラフでまとめをする。

②1つのトピックだけを述べる
パラグラフは、同じ1つのトピックについて説明した複数の文だけで構成する。パラグラフは、4〜8文を目安とする。

③要約文で始める
パラグラフの先頭には、そのパラグラフで言いたいトピックを示した文(=要約文)を置く。この要約文だけを集めて読んでも、ロジックが理解できるように文章を構成する。要約文は必ず1文で表現し、総論のパラグラフに対応させる。

④補足情報で補強する
パラグラフでは、要約文の後、補足情報の文によって、そのトピックをより詳しく説明し、読み手全員を納得させる。補足情報は、「What」「Why」「How」のいずれかで書く。

⑤パラグラフを接続する
パラグラフを、縦と横につないでロジックを組む。この時、引継型(縦つながり)と展開型(横並び)を意識すると効果的。

⑥パラグラフを揃えて表現する
横に並んでいるパラグラフは、内容も表現も揃える。

⑦既知から未知の流れでつなぐ
パラグラフの内の各文は、文頭に既知の情報、文末に未知の情報を置く。