今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2013/02/04更新

あふれる情報からアイデアを生み出す 「ものさし」のつくり方

123分

2P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

アマゾン詳細ページへ

情報をアイデアに加工する技術「INSIGHTOUT」

情報があふれている時代に「視野狭窄」にならず、過剰摂取でメタボにもならず、自分に必要な情報をインプットして、そこからアイデアを生み出す。この技術が「INSIGHTOUT」であり、次の3つのステップを踏む。

ステップ1 情報を仕入れる

情報を仕入れる際には、次の3つの条件をもとにする。

①自分の業界外で
自分が属する業界や周辺業界の情報だけをもとに考えると、業界の常識に縛られてしまう。他社と似たような発想しか生まれてこない。

②生活者・社会全般に関する
企業や行政が主語ではない、生活者の行動や気持ちに関する情報を集める。そこには「生活者が潜在的に思っていること」を探るヒントが隠れている。生活者が思っている事から、次の行動、世の中の変化は生まれる。

③自分が「気になる」情報
主観的に自分が「気になった」情報を深く掘り下げる事が、一生活者としての自分の隠れていた思いに触れることになる。

気になる情報は、「新しい兆しの種」、つまり「少子高齢化」「地球環境問題」等の大きなトレンドには乗っていないものを集めること。その情報を判断するための基準「ものさし」として、「人口動態」や歴史などのメガトレンドを知っておく事が大切である。

ステップ2 アイデアに加工する

仕入れた情報に対して、「なんで?」を投げかける。その情報が世の中で話題になっている理由を掘り下げる事で、人々の意識や価値観の根っこの部分を導き出す。そうした気持ちをすくい上げる事ができれば「この解釈は、あの事も説明できるのでは?」と、他の事も説明できるようになる。そうやって解釈していく事で、視点の汎用性が高まり、多くの人に広まる「刺さるアイデア」の核が生まれてくる。

思いついた「なんで?」をすべて書き出す。次に全体を眺めて、共通点を探し出す。大きなまとまりができ上がれば、太い仮説ができるはず。情報の背景を解釈する事ができたら、「だったらこうなる!」を考える。その仮説を自分の課題に当てはめて、あれこれアイデアとして連想していく。

ステップ3 プレゼンテーションとして出荷する

プレゼンの基本は「事実」「読み」「提言」で構成すること。それぞれ「気になる情報」「なんで?」「だったらこうなる」に置き換えられる。3つの要素の中で、特に重要なのは「提言」。「提言」が伝わって、相手の行動や考え方に変化を起こす。

アイデアを「プレゼント」として受け入れてもらうには、プレゼン後、相手に何が残るのかを意識し、相手の状況を慮って話すこと。そのためには事前の情報収集が欠かせない。

相手の情報を集めたら、それを考慮に入れつつ、一番伝えたいメッセージが引き立つように、シンプルにスライドを構成する。