BQとは
BQ(ビジネス感度)=IQ(知性)×EQ(理性・人間性)×SQ(感性)
IQ=論理的思考能力・地力
EQ=自分及び他人の感情を理解・認識し、自己を動機づける、自分や周囲とのコミュニケーション・対人間関係能力
SQ=外的刺激に対する感受能力やひらめき、気づき、観察力、直観力
IQの高い人は、問題に対して必ず答えが存在する予定調和の世界で力を発揮する。その半面、環境の変化に直面すると応用がきかない面がある。そして誰が考えても答えが似たようになる。
EQは、コミュニケーション能力・対人間関係能力と考えてよい。気を利かせる能力とも言える。EQの高い人は気遣いが得意で、周囲の人から信頼され、自分やチームのパフォーマンスを高める。EQは組織で働く上で必要不可欠だが、以前と比べて価値が下がりつつある。市場が縮小する時代に突入し、利害を調整する能力だけでは、勝ち残れる可能性が小さくなった。
時代の変化をいち早く察知するために必要になるのが、SQである。SQが優れた人は、論理やデータの裏付けがなくても自分の直感を信じて行動する事ができる。その結果、IQやEQだけの人より、先行者利益を手にしやすくなる。
BQは、3つの力の掛け算になっている。中でも最も重視しているのがSQである。感性は知的感性の時代には必須な力であり、これ抜きに活躍する事は困難である。
BQのトレーニング方法
①欠点を直すのではなく、自分のいいところ(個性)を伸ばす
②経験記憶ネットワークが形成される社会人5年目くらいまでに経験を積む
③多くの失敗をすることで、創造性を伸ばす
④退屈な仕事でも、強引に実績を作り、その仕事に夢中になる
⑤幼少期の遊びでBQの基礎を磨く
⑥リスクのある環境に身を置く
⑦芸術、教養、雑学など異質な知識や経験を積み重ねる
⑧わかったふりをせず、好奇心を育て、新しい経験や知識との出会いの機会を増やす
⑨当たり前の事を積み重ね、人間性を磨く
⑩「笑わせる能力」を磨く
⑪ゆったりしたテンポで暮らし、ネガティブな感情をコントロールする
BQが生み出すイノベーションでNo1に
クレディセゾンは、従来の常識を打ち破る施策で、カード業界No1となった。
①女性をターゲットにカウンターでの即与信・即発行・即使用を開始
②日本初の「サインレス」取引を開始
③無期限ポイントプログラム「セゾン永久不滅ポイント」を開始
クレディセゾンが躍進した背景には、BQがあった。社員一人ひとりがBQを高めて知恵を生み出し、それを具体化してイノベーションを起こしたからこそ業界No1になれた。