Facebookの実名主義はどこまで本当か?
この世には、誰もがウソとわかっていても誰もつっこまない数字が3つある。一つは、中国のGDP、もう一つはデーモン閣下の年齢、最後の一つがFacebookのユーザー数である。
とりあえず、「綾波レイ」で検索してみると、1万人以上出てくる。また、アルゼンチンでは、人口の半数がFacebookをやっていることになっている。Facebookがユーザーを増やす理由は次の3つ。
①広告収益を上げるため
②投資家からお金を投資してもらうため
③マーケティング会社が、頑張って増やすため
ソーシャルネットワークの正確なユーザー数は誰もわからない。大事なことは、それをあなたの周りの人が使っているかどうかである。
1万人フォローしている人はカッコ悪い
フォロワーが何万人いても、1万人以上フォローしている人はカッコ悪い。影響力がある人は、だいたいフォロワーが1万人以上いるが、フォローしている人は1000人もいないケースがほとんど。
反対に「これからはソーシャルだ!」などと言っている人たちに、フォローもフォロワーも1万人を超えているパターンが多い。こういうパターンは、自動フォロープログラムを使ったか、人力で頑張って無差別フォローしたか、あるいは偽アカウントで増やしたかである。
フォロワーを見ると、卵アイコンばかりで、誰も1ツイートもしていない。こうした偽アカウントを使った手口には、Lady Gagaさんやオバマ大統領が有名である。
また、全く有名ではないのに、フォロワーが多くいる人は、フォロワーを買っている可能性が大である。
量産されるトップランナー
ネットの世界では、意外と多くの「1位」が存在する。楽天の「中カテゴリー」は300種類以上あり、デイリーランキングは毎日変わる。つまり、「楽天で1位」は300種類×365日で、約11万個ある。
「Amazonで1位」の本も多い。Amazonのランキングは1時間に一度の更新。つまり「10月21日の午前3時から午前4時まで1位でした!」という本もある理屈になる。今回のこの本のAmazon予約をブログでお願いしたところ、1日で数百冊程度の予約を受け、Amazonでビジネス書4位を取った。「Amazonビジネス書4位!」と聞くと何万部も売れたイメージがあるが、実際はたったの数百冊。4位を取った次の日のランキングは奈落の底に落ちた。
iPhoneアプリのランキングは1日に8回くらい変わる。カテゴリーは23個ある。つまり、1年間で67160個の「1位」が量産される。
ネットの世界の1位は量産される。大事なことは、量産される情報に踊らされないことである。