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2012/12/09更新

毒になるテクノロジー iDisorder

325分

3P

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インターネット中毒が脳も心も蝕む

スマートフォン、SNSなどのテクノロジー依存症によって、様々な精神疾患が起こっている。便利な反面、そのデメリットも理解しなければ、脳も心も毒されると説く。
テクノロジーとの正しい接し方を紹介しています。


■テクノロジー依存による精神疾患
・フェイスブックで嫌味をいわれた若者が、侮辱的表現でやり返す。
・朝、学生が携帯電話を家に置き忘れてきた事に気づき、授業を欠席する事を承知で自宅に戻る。
・会社員の夫が、夕食の席でずっと携帯電話から目を離さず、妻や子供から話しかけられても反応しない。
・母親が夕食の準備ができたと何度も声をかけるが、子供はゲームに夢中。

今、私たちが目にしているものは、新しい疾患である。それはテクノロジーやメディアの過剰な利用によって生じる、様々な精神疾患の症状や兆候である。これをiDisorder(=i+障害)と名付ける。

私たちはどこへ行くにもハイテク機器を携帯するようになり、何をするにもそれらテクノロジーに依存するようになった。これがiDisorderを生じさせる原因である。私たちの多くには、iDisorderの兆候が見られる。テクノロジーと密接に結びついた現代社会では、必然的な現象とも言える。

超短要約

■iDisorderの原因
21世紀に入り、私たちの行動に病理的な兆候が顕著に見られるようになった原因の1つは、テクノロジーと人間の複雑な関わり方にある。例えば、他者とのコミュニケーションは、面と向かって行われない事が多くなってきている。電話さえも使わないことが多い。電子的なコミュニケーションには、相手を生身の存在として実感しにくくなる、次のような特質がある。

①シンプルで使いやすい
②煌びやかなディスプレイとクリアなサウンドで、人間の感覚に訴え、惹き付ける
③匿名の存在であるかのように感じる
④相手の存在を物理的に感じにくいために、相手に与える影響に無関心でいられる
⑤複数の機器をいつでも利用できる

これらはすべて、iDisorderを生じさせる大きな要因になっている。

■テクノロジーの危険を常に観察せよ
自らの日常生活を振り返り、iDisorderの兆候があることに気づき、その危険を認識することには、極めて大きな価値がある。テクノロジーを使っている時、自分の内面や相手の心にどのような作用が働いているのかを観察しよう。言葉、写真、コミュニケーションに注目しよう。

よく訪れるウェブサイトや、利用するテクノロジーにiDisorderの症状を起こす恐れはないだろうか。レストランで、いつもテーブルの上に携帯電話を置いていないだろうか。誰かといる時に、電話に出たり、携帯メールに返信していないだろうか。目の前にいる人と過ごす時間のことを一番に考えよう。素晴らしいテクノロジーがもたらすメリットと、それが自らの行動に生じさせている変化を認識し、それを絶えず観察すること。

著者 ラリー D.ローゼン

カリフォルニア州立大学ドミンゲスヒルズ校心理学 教授 「テクノロジーの心理学」の第一人者として、25年以上にわたってアメリカを始めとする世界各国の幅広い年齢層の3万人以上を対象にテクノロジーが心に及ぼす影響を調べている。 『ニューヨーク・タイムズ』『USAトゥデイ』『シカゴトリビューン』『CNN』などメディアに登場する機会も多い 。

著者 ナンシー チーバー

カリフォルニア州立大学ドミンゲスヒルズ校 准教授 専門はコミュニケーション。

著者 マーク キャリアー

カリフォルニア州立大学ドミンゲスヒルズ校 准教授 専門は心理学。

この本を推薦しているメディア・人物

週刊 ダイヤモンド 2012年 9/15号 [雑誌] 週刊 ダイヤモンド 2012年 9/15号 [雑誌]
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同志社大学大学院ビジネス研究科長・教授 浜 矩子

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 iDisorder:誰もがおかしな行動をとり始めている p.10 16分
第2章 SNSという名のナルシシズムなメディア=私、私、私 p.30 32分
第3章 24時間365日のテクノロジー・チェック p.70 11分
第4章 テクノロジー・ハイ:スマートフォン、SNS、メール中毒 p.84 13分
第5章 浮き沈みのサイバーライフ:仮想世界の共感と躁うつ p.100 29分
第6章 マルチタスクの甘い罠:テクノロジーが注意力を奪っていく p.136 19分
第7章 対面と画面越しのあいだ:アイデンティティの実験とコミュニケーション障害 p.160 16分
第8章 死の恐怖に取りつかれる:痛みへの過剰反応とサイバー心気症 p.180 16分
第9章 1グラムでも痩せたい:変わる身体イメージと摂食障害 p.200 15分
第10章 妄想、幻覚、対人回避:テクノロジーが統合失調症のようにふるまわせるのか? p.218 16分
第11章 見たがる私たち:覗き見趣味とセクスティング p.238 15分
第12章 すべてはあなたの心のなかに p.256 18分
最後に p.278 2分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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