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2012/11/25更新

カーネル・サンダースの教え 人生は何度でも勝負できる!

  • 中野 明
  • 発刊:2012年9月
  • 総ページ数:248P

167分

5P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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65歳無一文から「ケンタッキーフライドチキン」を立ち上げた男の人生とは

カーネル・サンダースは、65歳で無一文になってから、ケンタッキー・フライドチキンを創業し成功した。カーネルは、それまで、どのような人生を歩み、どのような考えを持っていたのかがわかる1冊。


■カーネル・サンダースの人生
・農場の手伝いからペンキ塗り
・ペンキ塗りから再び農場の手伝い、さらに路面電車の車掌
・路面電車の車掌から軍隊入隊、除隊後に鍛冶屋見習いに
・鍛冶屋見習いから機関車の灰さらい、機関士に
・機関士から弁護士実習生に転身
・弁護士の実習生から保線作業員、その後プルデンシャル保険のセールスマン
・保険セールスマンからフェリー運航会社を設立。さらに商工会議所の秘書
・秘書を辞め、フェリー会社からも手を引き、アセチレン・ライト製造販売会社設立
・アセチレン・ライト製造販売会社が倒産し破産
・ミシュラン・タイヤのセールスマンになるも事故で大怪我をし退職
・スタンダード石油のガソリンスタンドを経営も、世界恐慌の影響で破綻
・シェル石油のガソリンスタンドを経営し、レストラン、モーテルを設置し大成功
・投資に失敗し、さらに巨額の税金の支払いで実質破産
・モーテル事業が再び軌道に乗ると州議会議員に出馬も落選
・事業不振でレストラン、モーテルを売却。65歳で無一文になる
・フライドチキンのフランチャイズ・ビジネスを始め、90歳まで活躍

超短要約

■ケンタッキーフライドチキンができるまで
カーネル・サンダースは37歳の時、職探しをしている時、偶然にスタンダード石油の支配人と出会い、ガソリンスタンドの経営に携わることになる。カーネルは、自分の信条である「できることはすべてやれ。やるなら最善を尽くせ」を実践した。

単にガソリンを提供するだけでなく、窓ふき、タイヤの空気点検、早朝営業、パンク修理などの徹底した顧客サービスで売上を上げる。しかし、1929年の経済危機により、ガソリンを掛け売りしていた農民から債権回収できず事業を撤退する。

一度はガソリンスタンドの経営から手を引いたカーネルだが、ライバル会社シェル石油幹部が、カーネルの評判を聞きつけ、新たにガソリンスタンドの経営を担うことになる。

ここでカーネルは、トラック運転手や旅行者向けに、倉庫として使っていた部屋で食事を提供することにした。そもそもカーネルは自分の料理に相当な自信があった。趣味は食べる事、料理、懸命に働くこと。カーネルのレストランのおいしさは評判となり、店には多くのトラックが来るようになった。

レストランで提供する料理の中で最も人気のあるメニューの一つがフライドチキンだった。この時、カーネルは試行錯誤を繰り返し、チキンの風味を生かす11種類のスパイスを調合する。以後、このイレブン・スパイスが現在までずっと利用されることになる。

次にカーネルは、モーテルの運営を始める。そこでも徹底した顧客サービスを行い、連日大盛況となった。しかし、40〜50年代にかけて苦しい出来事が相次ぐ。戦争によるガソリンや石油、タイヤの配給制により、自動車で遠出する人が減り、店は閑古鳥が鳴く。さらに投資でも失敗し、これを損失として計上するも、税務調査で認められず、多額の税金を支払うこととなる。その結果、カーネルは金融業者からお金を借りねばならない状況となり、破産したも同然となった。

65歳の時、カーネルは20年以上死守した店を手放すこととなる。店を売ったお金は税金の支払いのためのローン返済に消え、無一文になった。しかし、カーネルは落胆していなかった。「次に何をすべきか」ということで頭が一杯だった。

ケンタッキー・フライドチキンのフランチャイズ・ビジネスは、カーネルにとって一縷の望みだった。そこでカーネルは早速動き出す。自動車に材料のチキンやイレブン・スパイス、それに圧力鍋などの調理器具を積み込んで、レストランに飛び込み営業を始めた。寝床は自動車の後部座席だった。

カーネルの地道かつ真摯な営業が功を奏して、1960年になるとアメリカで約200店舗、カナダで6店舗がフランチャイジーとして営業していた。売上は10万ドルに達し、その後も倍々ゲームの様相でふくらんでいった。

著者 中野 明

1962年生まれ。ノン・フィクションライター、同志社大学非常勤講師 関西学院大学、同志社大学の非常勤講師を歴任。「それは自分にとって面白いか」を基準にして、経済経営、情報通信、歴史の三本柱で執筆活動を行っている。 大学では「情報通信」の講義を行うかたわら、「経済経営」「マーケティング」の研究を続けている。

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紀伊國屋書店新宿本店第2課係長 水上 紗央里
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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
1  65歳からの再起 p.9 6分
2 ビジネス哲学 p.21 4分
3 仕事へのプライド p.29 5分
4 二つのモットー・四つのテスト p.39 8分
5 ネガティブ・セールスマン p.53 6分
6 懸命に働く p.65 5分
7 ひらめき p.75 5分
8 プロモーション p.85 5分
9 ルール化とその厳守 p.95 5分
10 成功と失敗 p.105 5分
11 シークレット・レシピ p.115 4分
12 ピンチの連続 p.123 5分
13 フランチャイズ・ビジネス p.133 6分
14 車での寝起き p.145 6分
15 カーネルの流儀 p.157 6分
16 完全主義者 p.169 5分
17 歩く広告塔 p.179 8分
18 仕事の創造 p.193 5分
19 慈善活動 p.203 5分
20 会社売却 p.213 5分
21 生涯現役 p.223 5分
おわりに p.233 3分

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