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2012/11/11更新

社長業のオキテ ゲームクリエーターが遭遇した会社経営の現実と対策

199分

2P

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社長になるとはどういうことか?

『ザ・タワー』『シーマン』『大玉』などのゲーム製作者として知られるクリエーター・斎藤由多加氏が、これまでの社長業で遭遇した苦しみや驚きを綴ったエッセイ。

起業するとはどういうことか?社長にはどういった悩みがあるのか?といったことがわかる1冊。


■創業者が遭遇するカルチャーショック
世の中には「自らの生きる目的を仕事に求めるタイプ」と「プライベートの中に求めるタイプ」の2種類の人がいる。独立して事業を営んでいる人のほとんどは、前者に属すると言えるかもしれない。そして、彼ら創業者が持っている、この「自己実現」への願望が、会社を動かすエネルギーとなっている。

が、そういう人が会社を立ち上げ、やがて社員が増えてくると、ちょっとした落とし穴が待ち構えていることに気付く。それは、「他の社員たちも自分と同じに違いない」と決め込んでしまっていた自分自身の思い込みである。

仕事と人生の目標が同化している人種は、そうでない人たちの価値観とはズレている。つまり、一般社会の中では完全なるマイノリティーである。

超短要約

■起業の理由
大企業のサラリーマンをやっていたが、高層ビルを作るゲーム『タワー』を作って世の中に出すという、それだけの理由で退職した。一児の親になったばかりの男が、何の後ろ盾もないまま独立するという無計画さは暴挙だった。当時は、ゲームがヒットしなければどうなるかといったことなど考えもしないまま、貯金と退職金を元手にゲーム制作に取り組んでいた。

フリーのプログラマーに、毎月手渡しの現金で委託費を払いながら、ゲームは作られていった。で、ゲームソフトが出荷される頃までに、会社を「登記」する必要が出てきた。それが会社を始めた理由である。

■スペシャリストの盲点
大企業を辞めて独立した人たちは、腕は確かに立つが、冗長なコミュニケーションなど時間の無駄くらいにしか考えていない。ましてや客のもとに出向いていって世間話をする「営業」なんて行為は、旧時代のものとして忌み嫌う習性がある。

しかし、これは客側からするととんでもないことだったりする。「自分は営業じゃないから」ってのは、フリーランスや個人事業主であっても、売上を立てようとする時点で、使ってはならない言葉である。

■組織を作るとはムダと共存すること
一人であれこれと仕事をこなせて、売上も立てていた人物が、規模を拡大したいと思い、人を雇い入れると、それまであり得なかった「ムダ」が突然発生することに、いちいち面食らう。

けれど、このムダを必要以上に圧縮し過ぎると、組織が組織として機能しなくなる。圧縮可能なムダの割合は3割まで。

著者 斎藤 由多加

1962年生まれ。ゲームクリエーター オープンブック株式会社代表取締役 株式会社ビバリウム代表取締役社長 大学卒業後、リクルートに入社。在社中に自ら制作したビル経営シミュレーションゲーム『タワー』が日本をはじめ世界中でヒットし、ゲームクリエイターとしての地位を確立。 日経BP社『ベンチャー・オブ・ザ・イヤー』最優秀若手経営者部門賞を受賞。その後、ビバリウムを設立し、育成シミュレーションゲーム『シーマン ~禁断のペット~』をドリームキャスト向けに発売した。これはドリームキャストで一番のヒット作となり、一般にも知れ渡る社会現象にまでなった。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
ソフトバンク代表取締役 孫 正義

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 3分
chapter1 「きみはそれでも会社を辞めて独立すべきか?」編 p.11 35分
chapter2 「ひとたび会社を創業したら起きてくる色々なこと」編 p.67 20分
chapter3 「商品作りは自分と向き合うこと」編 p.99 24分
chapter4 「社員という名のアカの他人が入ってくると起きること」編 p.137 30分
chapter5 「大きくなってわかる会社の不思議」編 p.185 40分
おわりに p.248 3分

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