ジョンソン・エンド・ジョンソンやレブロンなど外資系企業の代表や要職を歴任した著者が、「人を動かす」ためのコミュニケーションの鉄則を紹介。グローバル化が進む中で、日本人は英語力だけでなく、コミュニケーション力を磨くべきだと説いている。
ビジネスですぐに使えるコミュニケーションのポイントが満載の1冊。
■「マインドセット」を変えよ
多くの日本人は、問題点の理解は早いが、何もアクションを起こさない。日本人はドラスティックな変化を好まず、ひたすら我慢する。世界各国で様々な変化がどんどん起こっている。社長が変わり、マネジャーが変わり、自分も変わる。会社があっても、人が半分になることもある。
次々と展開していく新たな局面に対応して、何らかのアクションを取らないと、サバイブしていけない。変化に対応していくためには、「マインドセットの変更」を取らねばならない。
■「人を動かす」10の鉄則
①「マインドセット」を変えよ
・変化しない限り、サバイブできない
・「以心伝心」は世界では通じない
・語学力を磨き、「話す」「聞く」力を育てよ
②「100%対100%」のルール」を意識せよ
・お互いに話したことや聞いたことに責任を持てるようにせよ
・「5W1H」でミスをなくすこと
・メッセージは明快に、繰り返し伝えること
③「OGSM」を体得すべし
・「How」に落とし込む
・目的、目標、戦略、計測を設定し、具体的に語ること
④「ビジョン」を抱け
・「ビジョン」がないから主張できない
・夢がないと成功できない
・「自分の軸」を持て
⑤「フェア・ケア・シェア」の精神に則る
・まず自分から、胸襟を開く
・公平で相手を気遣い、分かち合う心を持つこと
・相手の立場に立った「選択肢」を用意せよ
⑥「フォロワー」を作れ
・多種多様な交友関係を持つ
・相手の記憶に残るようなキャラクターを作れ
・相手を喜ばせ、感激させよ
・人脈でチャンスを引きよせる
⑦「決断」し、前進せよ
・責任をとらない限り、成功はない。決断をして、チャンスに結び付けよ
・労をいとわず、インパクトを残せ
・「団体行動」に逃げず、責任の所在を不明確にしない
⑧「エビデンス」を重視せよ
・客観的な根拠を示して、白黒つける
⑨いかなるときも「礼節」を重んじよ
⑩「リーダーシップマインド」で自分と周囲を率いよ
・四方八方に配慮しながら、対等にコミュニケーションせよ
・どんな問題でも解決策はある。「できる!」という態度が出発点
・情報は抱え込まず共有せよ
・五感を使ってトレンドを把握し、直感力を養え
・「知・心・技・体」を磨け
・強みを伸ばすこと
著者 浅見隆
1948年生まれ。レブロン 元代表取締役 長瀬産業株式会社コダック製品事業部でロジスティックス、およびマーケティングを担当。その後、スポルディング・ジャパン株式会社でマーケティング部長、営業部長、統括本 部長を歴任、1991 年代表取締役社長に就任。 1998年ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社副社長、2001年レブロン株式会社代表取締役社長に就任。2011年同社代表取締役を退任。 現在は、複数の企業の顧問としての活動のほか、大学での講義、講演、著作執筆を中心に活動中。筑波大学社会人大学院非常勤講師、帝京大学非常勤講師。
帯 漫画家 弘兼 憲史 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
序 日本人はネアンデルタール人の運命をたどるのか | p.1 | 4分 | |
第1章「堂々と主張できる自分」を作る | p.19 | 32分 | |
第2章「人脈」を広げ、育てる | p.87 | 23分 | |
第3章 判断ではなく「決断」をする | p.137 | 23分 | |
第4章 世界で戦える「バトルフィールド・エリート」を目指せ | p.187 | 22分 | |
おわりに | p.234 | 2分 |
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