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2012/11/08更新

バフェットの株式ポートフォリオを読み解く

190分

2P

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バフェットの投資戦略

バフェットは、他の投資家が先を争って株式を売り払っている時に「特定の」銘柄を割安価格で買い込む。「永続的な競争優位」を持つ企業を選んでいるのである。こうした優良企業は、20〜40年という長いスパンで投資を行えば、多額の利益をもたらす。

バフェットの成功の秘訣は、まず初めに、他の投資家が現金を持っていない時に現金を持つことにある。後はひたすら待つ。そして、株式市場が下落し、優良企業の株価が割安になった時に買いに出るのである。

その後、市場が持ち直して株価が上昇すると、ごく優良な企業の株式は持ち続けるが、平均的な企業の株式は徐々に売り払い、現金を蓄え始める。やがて市場が高騰を始めると、配当及び株式売却による余剰収入は現金勘定にため込み、永続的な競争優位性を持つ企業の株式だけを残す。こうした企業はいずれ、長期にわたり巨万の富を生み出し続けることになる。

バフェットはこのサイクルを何度も繰り返し、最優良企業で構成される巨額のポートフォリオを持つに至った。その過程で、世界第3位の個人資産を築き上げた。

老舗企業を選ぶ

企業の収益を予想できれば、その企業に永続的な競争優位性があるかを即座に把握することが可能になる。バフェットは収益が予想できるかを判断する際、まず製品やサービスがどのくらい前から存在しているかを確認する。

同じブランド名の製品やサービスを50年以上提供している企業は、永続的な競争優位性を持っていると判断していい。バフェットの株式ポートフォリオを見ると、老舗企業ばかりである。

安定した収益がある企業を選ぶ

永続的な競争優位性を持つ企業は、長期にわたり安定した収益を示す。バフェットは、永続的な競争優位性を持つ企業を見極めるため、企業の過去10年間の利益実績を目安とする。それが安定しており、かつ力強い上昇傾向を示していれば、永続的な競争優位性を持っていると言える。

収益の安定しない企業には2つのタイプがある。
①「価格競争型」製品を製造している企業
ブランド力がなく、市場では価格で張り合うしかない製品である。

②絶えず改良や再設計を施さなければ、競争力を維持できない企業
これには、あらゆるIT企業が当てはまる。

EPS、BPSを目安にする

バフェットは、自社の長期的な経営実績を測る目安として、1株あたり純資産(BPS)の推移を参考にしてきた。BPSの長期的推移は、企業の本質価値の長期的推移を測る大まかな目安となり得る。同様に、バフェットは1株あたり純利益(EPS)の長期的推移にも注目する。

つまり、永続的な競争優位性を持つ企業かどうか判断する際にはEPSとBPSの推移を利用している。