ウォーレン・バフェットが保有する17の株式銘柄の分析から、その投資法について解説している。
ウォーレン・バフェットは、いわば逆張りの投資戦略を取っている。バフェットは「いつ」「どこに」「どうして」投資するのかを学べる1冊。
■バフェットの「疑似債券」
企業の収益は常に変動するため、株価も極めて変動しやすい。しかし、バフェットは、永続的な競争優位性を持つ企業は、その収益を予想することが可能であることに気づいた。そのため、株式でも債券の金利のように、確実に利益を上げることができる。いわば「疑似債券」なのである。
バフェットは永続的な競争優位性を持つ企業として、次の点を参考にしている。
・老舗企業かどうか
・過去10年間の利益実績は、安定しているか、上昇傾向か
永続的競争優位性を持つ企業が一時的に損失を被った場合、それが株価を大幅に下落させるほどの多大な損失であったとしても問題ない。その競争優位性によって、たちまち収益を回復し、それにつれて株価は再び上昇する。
著者 メアリー・バフェット
作家 ウォーレン・バフェットの投資法についてのベストセラー作家。企業 コンサルタント、大学講師、世界各国で講演者としても活躍。バフェットの息子ピーターの元夫人。
著者 デビッド・クラーク投資研究家 バフェットの投資法の研究家にして、投資法についての権威者。バフェットの故郷ネブラスカ州オマハで、弁護士、ポートフォリオ・マネジャーとしても活躍。
TOPPOINT |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.7 | 3分 | |
第1章 バフェットの投資戦略の歴史と進化 | p.14 | 10分 | |
第2章 バフェットのお気に入りは老舗企業 | p.29 | 3分 | |
第3章 安定した収益 | p.33 | 5分 | |
第4章 バフェットの疑似債券 | p.40 | 3分 | |
第5章 将来の収益率を予想する | p.44 | 5分 | |
第6章 一株あたり純資産の実績を参考に消費者独占型企業を見つける | p.52 | 3分 | |
第7章 アメリカン・エキスプレス・カンパニー | p.58 | 9分 | |
第8章 バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン) | p.71 | 5分 | |
第9章 コカ・コーラ・カンパニー | p.79 | 7分 | |
第10章 コノコフィリップス | p.90 | 5分 | |
第11章 コストコ・ホールセール・コーポレーション | p.98 | 5分 | |
第12章 グラクソ・スミスクライン | p.106 | 8分 | |
第13章 ジョンソン・エンド・ジョンソン | p.118 | 6分 | |
第14章 クラフトフーズ | p.127 | 7分 | |
第15章 ムーディーズ・コーポレーション | p.137 | 4分 | |
第16章 プロクター&ギャンブル・カンパニー | p.143 | 6分 | |
第17章 サノフィ | p.152 | 4分 | |
第18章 トーチマーク・コーポレーション | p.158 | 5分 | |
第19章 ユニオン・パシフィック・コーポレーション | p.165 | 8分 | |
第20章 USバンコープ | p.177 | 4分 | |
第21章 ウォルマート・ストアーズ | p.183 | 5分 | |
第22章 ワシントン・ポスト・カンパニー | p.190 | 5分 | |
第23章 ウェルズ・ファーゴ&カンパニー | p.198 | 7分 | |
第24章 マンガー、コームズ、ウェシュラーの投資戦略 | p.209 | 6分 | |
おわりに | p.218 | 1分 |