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2012/11/01更新

ワンクリック―ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛

230分

8P

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amazonの起業から成功までの物語

アマゾン創業者ジェフ・ベゾスがどのようにして起業し、どのようにして成功したのかがよくわかる本。ベゾスの経営哲学や、電子書籍問題、アマゾンと書店との関係など、参考になる内容が満載。


■起業するまで
ジェフ・ベゾスは最初、大学卒業後にそのまま起業家になるつもりだったが、最終的には、まずはビジネスや世界の仕組みを勉強した方がいいと考えた。そこで新興企業がいいと、できたばかりのファイテルに飛び込む。ファイテルは、証券会社や銀行が持つコンピューターをネットワークでつなぎ、株取引を行える仕組みを構築しようとしていた。ベゾスはコンピューターコードを扱う能力を買われて金融企業で仕事をした。

1年もしない内にベゾスは、実質的なNO2に昇格し、弱冠23歳で10人あまりのプログラマーを統括する立場についた。しかし、ベゾスは1カ所に落ち着くタイプではなく、2年で退社。通信ネットワーク開発会社バンカーズ・トラストを経て、26歳で最新の株取引システムを開発するD・E・ショーの副社長に就任する。

チャンスをつかむきっかけを与えたのは、創業者デビッド・ショーだった。ショーは、これからはインターネットの時代だと考え、インターネット関連の事業機会を探す仕事をベゾスに与えた。こうしてベゾスは、1994年にインターネットの研究を始め、年率2300%で成長しているという統計を見つけた。

超短要約

■アマゾンを成功に導いたもの
ベゾスは起業の地シアトルに来て2ヶ月ほどの時、書店の始め方を教えるセミナーに参加した。そこで講師のハワースは次のような話をする。

ある時、ハワースが事務所で仕事をしていると、客から苦情が来た。店舗のバルコニーのプランターから土が落ち、客の車が汚れたという。客の女性は怒っていた。そこでハワースは「では車を洗いましょう」と提案し、女性客の車に同乗して洗車機のあるガソリンスタンドまで行った。しかし、ガソリンスタンドは休業中。そこでハワースは、自分の家まで来てもらい、バケツと洗剤、ホースを持ち出し、女性客の車を洗い出した。この誠意ある行動を目の当たりにした女性客は、その日の午後、再び来店するとたくさんの本を買ってくれた。

ベゾスはこの話がとても印象的だったので「顧客サービスをアマゾン・ドット・コムの礎にする」と決めた。これがビジネスをする上で最大の武器になると考えたのだ。

ベゾスの強みは、人間による対応をごくわずかに抑えつつ優れたオンライン体験を提供することにある。サイトはシンプルで反応がよく、直感的にわかるものでなければならない。どこよりも多くの本をどこよりも安く提供できなければならないし、どこよりも早く利用者に届けられなければならない。

インターネット販売こそ自分の場所だと思われたい、最初からそう考えていたベゾスは、何が何でも利用者に感銘を与えようとした。技術を活用して素晴らしいサービスを提供したいという方針から生まれたのが「ワンクリック注文」である。このような細かな点への配慮こそが、アマゾンを成功に導いた原動力でもある。アマゾンを使いやすくするためなら、ベゾスはどんなことでもするのだ。

値引きも、アマゾン成功を大きく後押しした力である。但し、値引きのみが理由で利用者がここまで増えた訳ではない。各利用者が買った本をデータとして集め、それを趣味が似ている利用者におすすめ本として提示する仕組みもかなり効果を発揮した。

■ベゾスの経営哲学
ベゾスは、アマゾンを以下の哲学で経営している。

①徹底的な顧客第一主義
②きちんとしたものができるまで、発明、再発明を粘り強く続けること
③長期的に考えること
④「毎日が初日」である

これら4つの哲学はいずれも、とても明快なルールである。ベゾスの経営哲学について驚くようなことがあるとすれば、それは、世の中の経営者でこの哲学を実践できる人がほとんどいないらしいという点である。

著者 リチャード・ブラント

ジャーナリスト シリコンバレーについて20年以上も書き続けてきており、その名前は、テクノロジー界に広く知られている。ビジネスウィーク誌の記者をしていた時代には全米雑誌賞を受賞。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 ワンクリックではまだ不満 p.6 15分
第2章 生い立ち p.30 13分
第3章 就職 p.50 9分
第4章 ベゾス、インターネットを発見する p.64 8分
第5章 ガレージの4人組 p.76 12分
第6章 優れた書店の作り方 p.94 12分
第7章 苦労の波 p.112 9分
第8章 軍資金の調達 p.126 6分
第9章 成長 p.136 9分
第10章 書店とは誰のこと? p.150 12分
第11章 クラッシュ p.168 9分
第12章 ベゾス、キンドルに賭ける p.182 12分
第13章 アマゾンは書店を駆逐しつつあるのか? p.200 8分
第14章 おかしな笑い方をするクールな男 p.212 6分
第15章 では、ベゾスはどういうマネージャーなのだろうか p.222 8分
第16章 頭をクラウドに突っ込んで p.234 9分
第17章 一歩ずつ、果敢に p.248 5分

キーワード

Amazon

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