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2012/11/07更新

Steve Jobs Special ジョブズと11人の証言

167分

2P

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ジョブズを振り返る

「NHKスペシャル」と「クローズアップ現代」から、スティーブ・ジョブズ本人とジョブズの素顔を知る11人のインタビューをまとめた本。

時間の都合で番組放送できなかった部分を含め、インタビューのほぼ全文を収録し、再構成されている。

超短要約

■スティーブ・ウォズニアック
出会った頃から彼が野心家なのは分かっていた。スティーブは、偉人について書かれた書籍をよく読んでいて、その内容を深く語りたがっていた。シェイクスピアにアインシュタイン、ニュートンと、世界を進歩させた人々の本さ。

当時のスティーブは、すごいいたずら好きだった。自分の周囲にある環境を調べ、そこにどういう修正を加えたら、人と違って、より面白い結果を得られるのかを考えていく。こうした思考を楽しむタイプだった。

僕らだって、世の中のことがはっきり見えていたわけじゃないんだ。ただ、いずれ個人が自分用の小型マシンを持つようになった時、人々が自らそのマシンを有効活用する方法を見つけ出してくれるんじゃないかと感じていた。スティーブと僕は、こんな未熟なアイデアを元にアップルを創業したんだよ。

20ドルで製造した小さいPCボードを、40ドルで売る。そんなつつましいビジネスを手掛け始めた直後に、僕らは大きな飛躍を遂げることになった。「アップルⅠ」のアイデアが思い浮かんだんだ。大金を失うリスクもあったが、お金のことは気にならなかった。スティーブも同感だった。2人で一緒に取り組むことの方がずっと重要だったんだ。

スティーブの主張はよくコスト面に問題があったり、理屈にあっていなかったりする。だから、「彼の意見を信じるのはギャンブルだ」と思ったりするんだ。それでも、そうしたスティーブの主張がたびたび実現してしまったために、やがて、彼のこうした言動がある種の「意味」を持つようになってしまった。それで、彼はビジョナリーと呼ばれるようになったんだ。
でも、実際のところ、それは彼が持っていたアイデアがたまたまうまくいっただけかもしれないし、あるいは本当に未来を予見できていたのかもしれない。人々は将来的にはこんな感じで暮らすようになるだとか、彼には本当に見えていたのかもしれないけど、その判断は難しいね。

著者 NHKスペシャル取材班

NHKが総合テレビジョンで放映しているドキュメンタリー番組。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
スティーブ・ジョブス―アップルは技術と人間性との交差点でありたい p.11 12分
スティーブ・ウォズニアック―僕らは「革命」を起こす一員になりたいと願っていた p.35 17分
ダニエル・コトケ―トップであり続けるために、一生闘い続けた男 p.67 6分
ビル・フェルナンデス―友人として始まり友人として終わった p.79 10分
ラリー・テスラー―スティーブ・ジョブズはこの世に一人しかいなかった p.99 9分
リッチ・ペイジ―才能を次々と引き寄せる“磁石”のような存在 p.117 8分
ジョン・スカリー―その生涯は「世界を変えること」に捧げられた p.139 10分
福田尚久―スティーブのスピリットは生き続ける p.159 14分
前刀禎明―彼が本当に作りたかったのは人々の「笑顔」や「夢」 p.187 11分
ダグ・キットラウス―死後数年分のアイデアを用意していたと思う p.209 5分
ウォルター・アイザックソン―最大の強みは、あらゆる要素を「結集する力」 p.219 11分
孫正義―「狂おしいほどに」自分の作品を愛した人 p.241 4分

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