教育学者、漫才師、サックス奏者、ソムリエ・・・。様々な職業における現役最高齢が自分の仕事について語る。

最高齢プロフェッショナルに共通することは、仕事が大好きなこと。仕事で大切なこととな何か、長い間仕事を続けてきて極めた境地とは。

きっと心に響く言葉が見つかる1冊です。

■音響設計士　永田穂　87歳
・どんなきらびやかに見える仕事であっても、9割は雑用。でも、好きなことだったら耐えられる。そのまま、どんどんのめりこんでいくと、プロフェッショナルになる
・いい仕事をすれば、いい仲間が集まってくる。大丈夫、心配いりません

■ボートレーサー　加藤峻二　70歳
・好きで好きでいつも頭の片隅で考えている。そんな人が結果を出せないはずがない
・いいところを探して、いい方へいい方へと膨らませていけば、同じことをするにも楽しくなって、長く続く

■調律師　柴田寛栄　85歳
・人間に生まれた以上は誰しも運命があるんでしょう。しかし、我々には、運命を見通すことはできない。できることといったら、今、目の前にあるものに全力を尽くすことだけ
・毎日を楽しく仕事ができたら、言うことはない。だけど楽しさなんていうものは、人から与えてもらうものじゃない。楽しみは自分でつくっていく、それが一番確実です

■助産師　林むつ　93歳
・人の苦しみを知ること。まずは、そこから始めてごらんなさい
・どんな仕事も命懸けでやること。そうすれば、必ず、いいものが返ってくる

■ゴールデン街のママ　水戸部房の　96歳
・大変な時代だから仕事がないこともあるだろうけど、やろうと思えば何かあるんじゃないかしら。自分が満足できる服が着られて、自分が満足できる食べ物が食べられれば、それでいいじゃないの

著者 徳間書店取材班

東　雄介：フリーエディター、ライター 中村陽子：フリーライター 岡本ジュン：フリー編集者、ライター 加戸玲子：編集者、ライター