1畳の書斎のすすめ
書斎に必要な機能には、次の3つがある。
①「こもる」ための空間
②集中の「スイッチを入れる」ための装置
③学びや思索の「質を高める」ための本と本棚
現代の住宅事情では、書斎に十分な空間を確保できない場合も多い。そこで「1畳の書斎スペース」を作ることを提案する。家具はIKEAを選ぶ。
・L時の机で上手に気持ちを切り替える
L字の机は、メインとサブの2つの机として利用できる。メインの机でパソコンを利用し、読書をする時はイスを90度回転させてサブの机で「読書モード」になる。角度によって目の前の風景が変わることは、気持ちを切り替えるのに有効である。L字の机を1畳の中に確保するには「MICKEワークステーション」と「MICKE収納ユニット」を利用する。
・壁一面の本棚で、限界まで収納する場合
1畳の中で本棚を優先する場合には、「BILLY」システムをメインに使う。本棚を置く空間をたっぷり取った分、机はコンパクトな「MUDDUSドロップリーフテーブル」を選択する。
・夫婦のリビングに書斎を作る場合
夫婦のリビングに書斎のスペースを作るにあたって大事なことは、あくまで「同じ部屋にいる」感は壊さないこと。完全にこもるのではなく、ゆるやかな仕切りを設けて集中できる空間を確保しつつ、一方が会話をしたい時にはすぐに会話モードに切り替えられる、ゆるやかなこもり方を目指す。
ゆるやかな仕切りとして、「EXPEDITシェルフユニット」を選択する。背板がなく棚の向こうを見通せるのが特徴。机には「HEMNESビューロー追加ユニット付」を選択する。天板をたたんで扉を閉じれば中身が見えず、お客様を呼ぶ時にも違和感がなくなる。
本棚の使い方
限られた本棚を、本であふれさせないように運用する方法は次の通り。
①4つのエリアで本を分類する
現在:今読んでいる本、これから読む本は机の周りに
処分:処分する本は段ボール箱に
仮置:あとで読み返す本。「保存」に回る候補として本棚に
保存:ずっと保存しておく重要な本も、もちろん本棚に
②「保存」エリアの本は自分の興味に合わせて整理する
自分の感覚では近いジャンルだと思っている本を、数冊から10冊ぐらいのグループにして並べていく方法がおすすめ。
大事なのは、自分の血肉になる「生きた本」を読み、活かすことである。
書斎+デジタル
デジタル技術を組み合わせて、より機能的な書斎として活用するための方法は次の通り。
・Evernoteなどのクラウドサービスを利用して情報を共有する
・ソーシャルメディアを利用して「フロー情報」をやりとりする
・ブログで「ストック情報」を公開し記事を積み上げる