テンパってしまった時の「応急処置」
①テンパった時の自分や他人の姿を思い出す
「これはまずい!」と思った時は、反面教師として、今のテンパった自分が鏡に映った姿を想像したり、キレかかった他人の姿を思い出す。
②「一時戦線離脱」を図る
どうしても落ち着いていられなくなって「テンパって」しまうならば、現場をいったん離脱して一休みする。いちばん難癖をつけづらい理由は「お腹が痛くなってトイレ」。離脱中に、自分の高まった興奮の熱を下げておく。
③集中時間を「15分」に限定する
人間は苦しいことでも、期限が決まっていれば耐えしのげる。いつ片付くのかわからない状況では「15分間」に絞って考えてみる。「15分だけしのげばいい」「15分は整理して考える時間にしよう」など、15分をプラスにとって考え直す。
④一時休止を入れる
頭が混乱している時、何からやっていいか焦ってしまう時には、一瞬でもいいので、思考や判断を停止させる。DVDや音楽を「一時停止」にする感覚。
⑤お腹に力を入れてゆっくり息を吐く
息を吸ったまま止めて、腹部に力をぐっと入れる。胃や肝臓など内蔵全体に圧力をかけるイメージ。この動作を繰り返すと、副交感神経が活性化し、動悸を抑えたり、呼吸を整えることができる。
⑥口元を大きく動かしてゆっくりしゃべる
意識して動作を「スローにする」ことを心がける。「テンパった」時は早口になりがちである。だから意識的に口元を大きく動かしてゆっくり話すようにする。
⑦とりあえず相手の話を「聞くこと」に集中する
案外「テンパり」をほぐす鍵は、相手の話していることの中にあるもの。まずは相手の話を聞くという基本に戻る。
⑧「家族やペットの写真」をすかさず見る
自分向けの「癒しの画像」を常備しておくことが、「キレそうに」なるのを抑止する上で効果的。古典的だが、一番有効な方法である。
テンパらないための「生活習慣」
①「優先順位をつける訓練」を怠らない
「完全にしなければならない」強迫傾向の強い日本人は、欠点や妥協を受け入れることが苦手である。決断や判断を下す際には、譲れない条件は押さえておくとして、「どの条件を捨てるか」をはっきりさせるクセをつけておく。
②とにかくメモして「脳の負担」を減らす
③朝の準備は「前日の夜」に済ませておく
④メールは「簡素化」する
⑤SNSは一定時間断つ
⑥週に一度は「まとまった時間」を作る
⑦精神的に落ち着ける栄養源を摂る
・トリプトファン
肉や魚、乳製品、小麦を原料とするものに豊富に含まれている。豆類やナッツ類もオススメ。
・オメガ脂肪酸
海の魚、特にアジやサンマ、イワシなどの青魚に多く含まれている。
⑧睡眠をきちんととる