ゲーミフィケーションで重要な3つのポイント
ゲーミフィケーションでは、次の3点を循環させることが大切である。
①課題
課題、目的(社員をやる気にさせる、従業員満足度の向上、風通しを良くする等)をはっきりさせることが重要である。目的がなければ、単にゲーム要素を入れて満足することになる。
②報酬
報酬がなければ人は働かない。報酬は、必ずしも金銭的報酬である必要はなく、心理的報酬(評価、表彰、承認、働きやすさ等)でも良い。
③交流
お互いに褒め合う、意見を言い合う、評価し合う、フィードバックする、協力し合うなど、良い取り組みを社内外で共有することで、新たな気付きが生まれる。
課題があるから報酬を設定しなければならず、報酬によって交流が生まれ、交流によって新たな課題が見つかる構造になる。3つのポイントを押さえることで、効果が上がる。
事例
①ディズニー
・ファイブスタープログラム
上司が、素晴らしいパフォーマンスを発揮したキャスト(スタッフ)にファイブスターカードを渡す。このカードは非売品のオリジナル記念品と交換できるほか、定期的に開催されるパーティーに参加できる。
・スピリット・オブ・東京ディズニーリゾート
キャスト同士が、頑張っているキャストにメッセージを送る仕組み。結果をもとに選考されたスピリット・アワード受賞者には、ピンが授与される。
・キャストプレビュー
アトラクションの新規オープン、リニューアルに先駆けて、キャストが一足先に体験できる特典。
②シンクスマイル
・CIMOS
行動指針に基づくバッジを設定し、社員同士がお互いのいい所を見つけて、ウェブ上で該当するバッジをあげるシステム。バッジはランキング化されており、360度評価になっている。
③ミクシィ
・One Day Free制度
週5日のうち1日を、自分の通常の業務とは別の開発に当てることができる。この制度を利用してでき上がったサービスは、同社の技術者のブログで紹介する他、発表する場が設けられている。
④カヤック
・サイコロ給
毎月給料日の前に全社員がサイコロを振る。毎月の固定給×サイコロの出た目%が、給料にプラスαされる。
・旅する支社
1年に2〜3ヶ月の期間限定で、国内外の働いてみたい場所に鈴時オフィスを設ける。
⑤マクドナルド
・e-SMART
アルバイトのトレーニングをニンテンドーDSで行う。
・AJCC
カウンターやポテトなど6つのポジションでオペレーションコンテストを全国店舗で行う。優勝者はオリンピック開催地のマクドナルドに行く事ができる。
⑥ANA
・CS AWARD
感動するカスタマーサービスを実施した社員を表彰する。優れた社員にはバッジが与えられる。