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2012/10/12更新

気づく仕事

128分

2P

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博報堂のアイデアの生み出し方

ある研究機関が博報堂の打合せを研究したところ、その特徴は「ほぼ7割が雑談でできている」ことと、「打合せの終わり近くで一気にアイデアの芽吹きがある」ということであった。

博報堂がどのようにして、「気づき」を得て新しいアイデアを生み出しているか、その方法を紹介している本。


■「気づき」こそがマーケティング
マーケティングの基本は、当人がまだ自覚していない欲望を、様々な方法から探り当てることにある。この欲望の発見を可能にするのが「気づき」という行為である。

当人もまだ自覚していない欲望を発見したら、次はその欲望への生活者の「気づき」をうながす。「気づき」を社会で共有することで、はじめて新しい市場・新しい生活が生まれる。

超短要約

■「気づき」の心得

①気づきがなければ、ならない
②気づきは急いでは、ならない
③みんなで気づかなければ、ならない
④実感を大事にしなければ、ならない
⑤論理を大事にしなければ、ならない
⑥常識は疑わなければ、ならない
⑦気づきは、楽しい

■「気づき」を得るための言葉

・受ける、共感する
「おもしろいね」「それ、なんかありそうだね」

・流す、否定しない
「なるほど・・・。それでね」「へえ、そうなんだ・・・。ところでさあ」

・繋ぐ
「あ、それで思い出したんだけど」

・視点を移動する
「全然関係ないんだけど」「逆に言うと」「別の言い方をすると」

・寝かす・熟成させる
「とりあえず置いておこうか」

・結論を急がない、安易にまとめない
「じゃ、そういうことで」

・直観をことばにしてみる
「よくわからないんだけど」

・体験で語る
「そういえば、昨日うちのカミさんがね」

・思考を往復させる
「たとえば」「ということは」「それってこういうこと?」

・生理で検証する
「しっくりこないなあ」「腹落ちしないな」「なんか気になるなあ」

・ことばを開く
「ひらがなで言ってみてよ」

・ことばを遡る
「それって、そもそもどういう意味?」

・前提を疑う
「本当にそうなの?」

・リアリティを問う
「それって実際にあり得ることなの?」「本当にそんな人、いるの?」

・目的を問い直す
「それってそもそも何が目的なんだっけ?」

・大まかに分けてみる
「ざっくり分けてみると」

・並べてみる
「並べてみようか」

・物語ってみる
「今までの話、繋げて話してみてよ」

・新しい視点での論理構成をしてみる」
「それって、ちゃんと筋通ってる?」

著者 博報堂研究開発局

博報堂社員一人ひとりの「気づく力」「考える力」「生み出す力」を触発し、いかにうまく活かすことができるか。そうした視点から、必要な知見や技術、発想法をはじめ、マーケティングやコミュニケーションの方法論などを体系的に研究し、データベースや手法・ツール類のかたちで開発している。

この本を推薦しているメディア・人物

週刊 ダイヤモンド 2012年 9/1号 [雑誌] 週刊 ダイヤモンド 2012年 9/1号 [雑誌]
丸善丸の内本店「松丸本舗」売場長 宮野 源太郎

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.7 7分
第1章「文殊の知恵」は、なぜ3人なのか p.23 19分
第2章 組織論からキラーパスは生まれない p.65 19分
第3章 会議を止めて、打ち合わせを始めよう p.107 23分
第4章 「気づき」の道具箱 p.157 24分
さいごに p.209 6分

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