ハーバード大学の名物講座として人気が高い著者が、ハーバード流の人を動かすテクニックを紹介している。人は他人を一瞬で判断する。そのため、自分が伝えたいことを「ひと言」でまとめる技術は大切であると説く。
■簡潔にまとめよ
一瞬で相手を動かしたいなら、自分の主張を「寸鉄、人を殺す言葉」で伝えなければならない。
「ひと言」とは、相手を動かすための、あなたのメッセージの中でこれ以上削れない部分のこと。誰もがメッセージを浴びせられている世界では、自分自身のメッセージを簡潔に述べる必要がある。いろいろ伝えたとしても、相手が記憶しているのは中核になる「ひと言」だけということもある。メッセージを「ひと言」としてまとめると、4つの重要な効果が得られる。
①目標がきわめて明確になる
②他の人に話す時に自信を持てる
③交渉、売り込み、経営がよりうまくできるようになる
④他の人があなたの知識を利用しやすくなる
■成功するメッセージの要素
成功するメッセージには、以下の3つの要素が含まれている。
①単純さ:理解しやすく、希望に満ちていて、話し手がそれを熱心に信じている
②適切さ:大衆にアピールし、ライバルのメッセージと異なる
③繰り返し:話し手が繰り返すことで、聴衆がそれを何度も聞くようにする
著者 ミミ ゴッス
ハーバード大学ジョン・F・ケネディ行政大学院 教師 ハーバード大学ジョン・F・ケネディ行政大学院で実践心理学を担当、ハーバード大学の名物講座として人気が高い。 ミミ・ゴッス・コミュニケーションズInc.社長。企業、政府、および非営利企業、ジャーナリストを対象にコンサルタント活動を展開、その実践的手腕は高く評価されている。
帯 明治大学教授 齋藤 孝 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 5分 | |
第1章 どんな相手も動かす―この「ひと言」の力! | p.17 | 18分 | |
第2章 「ドラマ」の力―「記憶に残るひと言」が人を動かす | p.47 | 18分 | |
第3章 「ロジック」の力―たった5分で「焦点を絞る」法 | p.77 | 13分 | |
第4章 「人間味」の力―相手の心を「確実につかむ」5つのメソッド | p.99 | 18分 | |
第5章 魔法の「説得力」―物語で共感を呼び起こす法 | p.129 | 20分 | |
第6章 絶対の「信頼力」―共通の「価値観」を探せ! | p.161 | 15分 | |
第7章 「知的遊戯」の力―できる人ほど「乗せる」のがうまい | p.185 | 10分 | |
第8章 「変化」を創造に変える力―人の上に立つ人のための「ひと言」 | p.201 | 12分 |
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