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2012/09/14更新

丁稚のすすめ―夢を実現できる、日本伝統の働き方

137分

2P

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職人になるとはどういうことか?

宮内庁や大手デパートなどを顧客の持つ注文家具メーカー「秋山木工」の職人の育て方を紹介している。4年間の厳しい修行が一流の職人を育てる。

職人にとって大切なことは何か、仕事で大切なこととは何かについて、教えてくれる1冊。日本の伝統的な働き方から、今の時代に忘れられていることを気付かされます。

超短要約

■どんくさくていい
「どんくさい」の意味を調べると「まだるい。まがぬけていること」とある。しかし、「どんくさい」というのは、地道であり、ひたむきであること。最近は仕事の価値観として「効率のよさ」を挙げる声が多い。同時に、一生懸命であることが恥ずかしいと思うむきもあるが、それは違う。

何かを一生懸命やることは、「どんくさく」ても格好いいことである。その上で、最後は自分が勝つんだという心がけがあると一番いい。

■職人に必要な3つの精神
①ずうずうしい
否定的な意味合いで使われることが多いが、恥を知らず厚かましいというのは、大切なことである。とはいえ、相手のことを考える余裕は必要。たとえ厚かましくても、相手を嫌な気持ちにさせていることに気が付かないようでは、ただの無神経である。

②おせっかい
おせっかいは今の時代、嫌がられる。しかし、おせっかいを焼くことで、その人がよくなることがわかっている。だから、おせっかいを焼く。かつての世の中は、それが当たり前だった。例えば、町中で子供が大声で暴れて、周りに迷惑をかけている時、昔は、近所のおばあちゃんやおじいちゃんが、子供を怒鳴ってしつけをすることがあった。

おせっかいというのは、他人に積極的に干渉するということ。相手の悪いところを指摘して教えることも、相手のことを思ってこそである。

③しつこい
おせっかいも、ずうずうしさも最後までやり遂げなければ意味がない。気まぐれなおせっかいや、中途半端なずうずうしさほど、わずらわしい。大切なのは、最後までしつこくやりきること。

相手のことを考えて、最後までしつこく、ずうずうしく、おせっかいを焼く。すると、最終的には相手からも喜ばれる。

著者 秋山 利輝

1944年生まれ。秋山木工 代表取締役 中学卒業とともに、家具職人への道を歩み始め、1971年に秋山木工を設立。秋山木工の特注家具は、迎賓館や国会議事堂、宮内庁、有名ホテルなどでも使われている。スパルタ教育で職人を育てる独特の研修制度でも注目を集めている。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
京セラ 名誉会長 稲盛 和夫

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.7 5分
第1章 女も坊主。丁稚に課した10のルール p.17 22分
第2章 不器用な人間ほど一流になれる p.61 34分
第3章 私が家具職人を目指した理由 p.129 18分
第4章 一人前になったらクビにする p.165 13分
第5章 真の職人になるために必要なこと p.191 14分

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