接着剤1:コミュニケーション
誰かがもっている「アイデアのかけら」をもらうため、アイデアをクライアントに伝えるためにコミュニケーションは、大切な接着剤となる。
・「51:49」で物事を見る
自分の判断や、自分が絶対だと思うことなんて、せいぜい51%くらいしか当たっていない。後の49%は間違っていたり、思いもしない別のことだったりする。すべての物事を絶対視せず、「51:49」という前提で考えると、柔軟に人とかかわることができ、さらに予想外の発想が出てくる。
・疑う×知る×伝える=考える
「何がいいかな?」とぼんやり思っても、考えはまとまらない。「思う」「悩む」という、自分の中に課題を内包しているやり方では、広がりは生まれない。「考える」という行為は、3つのステップで完結する。
①疑う:あらゆることに興味を持つ
②知る:疑いを抱いたら、それを検証する
③伝える:相手に仮説を伝え、合っているかを確かめる
接着剤2:客観性と主観性のザッピング
主観で何かをつくったら、必ず客観性で答え合わせをすること。感覚で生み出したものは、理論で再確認。理論で構築したものは、感覚でとらえ直してみる。
客観性と主観性。右脳と左脳。理論と感覚。両方を行き来することで、より幅広く、深みのあるものがつくれるようになる。
接着剤3:「大義」をもって仕事をする
目的を明確にし、それを達成するのは大前提。すごい人は、「この仕事を通して、世の中に対して何ができるか?」をじっくり考えてから、仕事をスタートしている。
企業の目的は「売上を伸ばして利益をあげる」「ブランドを強化する」のいずれか。目的がうまくいかず、会社が迷った時、大義があれば、進むべき道がわかってくる。
接着剤4:「知識+知識」のイノベーション
イノベーションとは、「今あるもの」と「今あるもの」を組み合わせて、「新しいもの」に変えること。「アイデアが見つからない」と困っている人は、考えるのをやめて、たくさんのアイデアのかけらを集めることから始めること。
・ビジュアルで思考し、言葉でテーマを育てる
アイデアのかけらを拾い集める際には、ビジュアルを用いず、言葉を手掛かりにする。一度ビジュアル化してしまうと、イメージは固定してしまう。一方、言葉は「余白があって、ゆるい」ため、思いがけないかけらが集まり、くっつけ合わせることができる。
・100より1000案を目指す
数が多ければ、新しい発見がある。また、背後で消えていった数多くの案があるからこそ、絞り込んだ一案のクオリティが上がる。
接着剤5:「洞察力」を研けば「切り口」が変わる
観察力を極めると、洞察力になる。洞察力を研ぎすませば、新しい切り口が見つかる。