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アイデアを生み出す発想法

数々のヒット商品・広告をプロデュースするアートディレクターが、「アイデア」の発想法を紹介している。新しいアイデアは、すでにあるモノの組み合わせで生まれる。だからこそ、新しいものを生み出すには、インプットこそ大事であるとする。

アイデアが浮かばない、自分はセンスがないと悩んでいる人も、これを読めば、アイデアを生む方法がわかります。


■アイデアの接着剤
ぴったり合うにしろ、違和感があるものにしろ、アイデアのかけらとかけらをくっつけた時初めて、新しいアイデアが生まれる。アイデアのかけらは、ありふれた情報だったり、ガラクタのごとき雑多な知識だったりする。だから、「役に立つ訳がない」と決めつけ、拾おうとしなかったり、目をとめることすらなく通り過ぎる人が多い。

多くの人は、無から有を生み出す奇跡を「創造」だと決め込んでいるから、「何の材料もなしに、まっさらな自分の頭にだけ頼るのが尊い」と思い込んでいる。しかし、個人の頭の中、たった一人の思考は、決して無限の宇宙ではない。古代から今この一瞬に至までの、あらゆる人のあらゆる「アイデアのかけら」が混沌として存在するこの世界の方が、はるかに広大である。

だからこそ、アイデアを生むより、宝探しをした方が、より素晴らしいものができ上がる。そして、上質な「アイデアの接着剤」があれば、どれほど異質な素材であろうと、くっつけられる。

超短要約

■接着剤6:インプットの質を高める
アイデアのかけらをひたすら集め、努力して知識を増やせば、必ず「センス」はよくなるし、アイデアの接着剤も良質なものになる。知識を貯えるには、質よりも量。

・好奇心を忘れずにテレビを見まくる
・朝日新聞、日経新聞、日経MJは必ず目を通す
・女性ファッション誌からスポーツ誌、週刊誌も隅から隅まで読みまくる
・いろんなところに顔を出して、いろんな人に話を聞く

■接着剤7:時代の「シズル」を嗅ぎ分ける
商品をヒットさせるためには、商品そのものの力と、「シズルの演出」、時代性というエッセンスが必要。

シズルとは、sizzleという英語がもとで、肉が焼ける時の「じゅうじゅう」という音を指す。ここから転じて、「よさそう、おいしそう、楽しそう、面白そう、ほしい!」といった商品を買いたくなる気持ちを表す言葉として、広告業界で使われるようになった。

シズルを演出する上では、商品に無理をさせないこと。シズルは王道であるべきであり、王道のシズルとは、商品の本質に似合う洋服を着せてあげるようなこと。商品の「らしさ」を演出する。

■ヒットを生み出す一番確実な方法
ヒットを生み出す一番確実な方法は、たった一つ。「売り続けること」である。多少売れようが売れまいが、自分たちが「これだ!」を思ったものは、ずっと出し続ける。継続することが何よりも大切である。

大塚製薬のポカリスエットは、発売して5年ほど、まったく売れなかったという。それでも、売れるまで売り続けたから、誰でも知っている飲み物になった。

著者 水野 学

1972年生まれ。グッドデザインカンパニー 代表 大学卒業後、株式会社パブロプロダクションに入社。その後、株式会社ドラフトを経て、1999年グッドデザインカンパニー設立。ブランドづくりの根本からロゴ、パッケージ、店舗デザインまで、トータルにディレクションを行う。 主な仕事に、NTTドコモ「iD」、「農林水産省」CI、国立新美術館「ゴッホ展」、「多摩美術大学」、「東京ミッドタウン」、「ルミネ」、「adidas」、ユニクロ「UT」、首都高事故削減プロジェクト「TOKYO SMART DRIVER」、森美術館「ル・コルビュジエ展」ほか。

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帯
放送作家 小山 薫堂

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
Prologue アイデアの接着剤 p.5 3分
第1章 人と人 p.17 39分
第2章 知識と知識 p.89 22分
第3章 ヒットのつくり方 p.129 24分
Epilogue 価値観を変えてくれるのは、いつも「人」 p.174 2分

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