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2012/08/26更新

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

  • pha
  • 発刊:2012年8月
  • 総ページ数:288P

197分

4P

  • 古典的
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ネットがあれば生きていける

「ネットがあれば仕事を辞めてもなんとかなるだろう」と思うことができたのは、ツイッターとプログラミングの2つの影響が大きい。心の中で、次の3つの条件を満たせたら仕事を辞めてもなんとかなるという基準があった。

①人とのつながり
会社に行かなくなった場合、全く人とのつながりがなくなってしまったらキツいだろうと思った。ニートでも最低限の他人とのつながりは必要。ツイッターやブログをやっていればなんとでもなる。

②暇潰しにやること
全く一日中手持ちぶさたなのもむなしくなる。とりあえずインターネットさえあれば、ブログで記事を書いたり、プログラミングでウェブサービスを作ったりして退屈せずに遊んでいられると思った。

③最低限のお金
仕事を辞めた時点で、活発にブログを書いたりウェブサービスを公開していたせいで、そこに貼った広告から月収が5000円ほどあった。当時は、本格的にやれば月に数十万円ぐらい入ってくると考えていた。実際には、ネット経由で入る収入は今でも月7、8万円。

この中でも一番大切なのは「人とのつながり」。結局「人とのつながり」が充実していれば、後の2つは自然に後からついてくる。

ニートの生計

仕事を辞めてから、しばらくは貯金を切り崩しながら暮らしていたが、貯金は2年くらいでなくなった。現在の収入源として主なものは、ブログやサイトに貼ったアフィリエイトからの収入。一旦、設置すると、あとは時々サイトを更新するだけで、放っておいても収入になるので楽。あとはブックオフで買ってきた本をネットで売る「せどり」やライター、単発のバイトなど。毎年年収は80万円くらい。

シェアハウスの管理人をすることで、家賃を安く済ませ、食事は自炊中心。服はほとんど買わない。生活用品は百均で大体揃う。音楽はレンタルCD屋で借りる。人と遊ぶ時も、家で飲み会やオフ会をやることが多いのでお金はあまりかからない。

悪い場所からは早めに逃げよう

人はそれぞれ性質が違うし向いている場所も違う。世間で一般的とされているルールや生き方は、それが特に苦痛でない多数派の人向けのルールにすぎない。努力が足りないのではなく、適性が違うと考えるべきである。

「ちゃんと学校に行ってちゃんと就職して真面目に働いて結婚して子供を作って育てる」みたいなのに違和感を覚えない人は別にそれでいい。人はそれぞれ幸せになれる場所が違う。けれど、そういった世間で模範的とされている生き方に馴染めず悩んでいる人は、その人が悪いのではなく、環境との適性が悪いだけ。

日本人は努力や頑張り、我慢を過剰に褒める傾向があり、それがこの社会の息苦しさを作っている。仕事のために自分の人生を犠牲にするのはおかしい。悪い場所からは早めに逃げよう。