東日本大震災において、活用されたソーシャルメディアの事例や、近年のICT活用の事例を数多く紹介している。ソーシャルテクノロジーを利用したビジネス、社会は今後どうあるべきかについて、考えさせる1冊。
「スマート◯◯」な商品やサービスが注目されている昨今において、今後のトレンドを知る手掛かりを掴める。
■未来のテクノロジー
従来のモノ作りは、ハードウェア機器作りが中心であったが、今後はその上で展開する総合的なサービスソリューションが重要となる。
・キンドルファイアー
アマゾンのキンドルファイアーと呼ばれるスマートタブレットは、技術的な仕様で他社に優れている訳ではない。しかし、消費者はアマゾンが提供する安い電子書籍や映画、音楽サービスを求めて商品を買う。
・アップルテレビ
アップルテレビを購入すれば、iPhoneやIPadのために購入した音楽や映画をそのまま利用できる。そのため、米国ではアップルテレビは必ず一定程度売れるという見方がある。
・ベライゾンのホームコントロール
米国ベライゾン・コミュニケーションは、2011年からホームモニタリング・アンド・コントロールサービスを開始した。自宅のドアや照明・テレビ等のスイッチを外出先からスマートフォンで操作できる。
・ルフトハンザのボードコネクト
ドイツの航空会社ルフトハンザは、乗客が自分の携帯用パソコンやiPadから搭乗手続きを終え、機内の映画や音楽、目的地案内を楽しむことができるサービスを開始。機内におけるメニューの選択やショッピングもできる。
・イスラエルのPrime Sense
イスラエルのプライムセンスは、Xbox360で採用されているジェスチャーや音声指示で動作するキネクトという仕組みの技術を提供している。これはリモコンが不要であり、スマートテレビの操作向けに注目されている。
・三井不動産のエコ型スマートマンション
三井不動産が発売した「パークホームズ大倉山」では、CO2排出量が算出され、各入居者の環境貢献度をランキング表示したり、入居者同士が投稿したコメントを共有するなどの、ソーシャルメディアの要素を活用した省エネ活動を行っている。
著者 村井 亮
株式会社ビートコミュニケーション代表取締役社長 大手金融機関を経てBeatCommunication社を設立。2003年に国内で初めてビジネスソーシャルネットワーク実験を行い、2004年には世界で初めて法人向けソーシャルネットワーク(社内SNS)パッケージ、2008年には世界に先駆けて企業のCO2を削減するITシステム「Eco Style」を開発。 数多くの大手企業・大学・団体に主力製品である「BeatShuffle」をはじめとするSNSシステム等を導入。2012年現在、当市場における日本シェアNO1を誇る。
帯2 元コンパック 代表取締役社長 村井 勝 |
帯3 小僧com 代表取締役社長 平松 庚三 |
帯 慶應義塾大学総合政策学部長 國領 二郎 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.3 | 5分 | |
第1章 小さなヒーロー達が起こした奇跡 | p.15 | 17分 | |
第2章 SNSの歴史 | p.41 | 8分 | |
第3章 始まっている世界各国のICT戦略 | p.53 | 17分 | |
第4章 モノ作りの終焉とサービス作りの始まり | p.79 | 31分 | |
第5章 ソーシャルシェアリングが日本を救う | p.127 | 16分 | |
第6章 21世紀における組織の使命 | p.151 | 16分 | |
おわりに | p.176 | 3分 |
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