ツイッターの活用目的を慈善活動や公益事業に特化したマニュアル。著者はツイッター社のソーシャルイノベーション支援室を率いる部門責任者。あらゆる団体や個人が独自のツイッター戦略を立てて実行できるように、TWEETモデルというツイッター活用法を考案し、説明している。
豊富な事例が掲載されており、ツイッター初心者向けの内容になっている。
■ツイッター活用モデル『TWEET』
ツイッターで成功するための魔法の方程式はないが、確かな道筋ならある。以下の5つのステップを実践することで成功に導く。
T:Target(設定)・・・アカウントの「ターゲット」を決める
W:Write(投稿)・・・メッセージを発信する
E:Engage(交流)・・・ユーザーとつながる
E:Explore(開拓)・・・ネットワークを広げる
T:Track(検証)・・・アカウントの成果を評価する
■FAQ
・誰がツイートを書けばいい?
フォロワーとそのニーズを想定することで、ふさわしい書き手を選びやすくなる。有名人はゴーストライターを立てることが多いが、「なりすまし」のツイートは見破られてしまう。
・どのくらいの頻度で更新するべき?
人それぞれ。
・ツイッター上で批判されたら、どうすればいい?
批判的な書き込みを見つけたら、その議論に参加して、誤解があれば訂正すべき。
・大勢のフォロワーを獲得するコツは?
フォロワーが増えれば万事うまく行くと思ったら大間違い。影響力の大きいツイートは、どのアカウントでも生まれる可能性がある。2011年にもっとも話題を呼んだツイートは、ラムズフェルド前国防長官の首席補佐官だったキース・アーバンの一言。
『消息筋から「オサマ・ビン・ラディンを殺害した」との一報。大ニュースだ。』
投稿されてから1分以内で80人がリツイート。2分後にはリツイート回数は300回を突破。アーバンのフォロワーは1106人だ。
・有力なユーザーを探す方法は?
一つはホーム画面に表示される「おすすめユーザー」や「カテゴリー別に見る」をチェックすること。閲覧者の多いリストを検索するのも役に立つ。めぼしいユーザーが見つかったら、非公開リストをつくって登録しておくと便利。
・有力なユーザーが見つかったら、どうやってコンタクトを取ればいい?
内容は具体的に、自己紹介はきちんと。120文字以内にまとめ、複数の友人にリツイートしてもらい、繰り返し相手の目に触れさせる。知り合いなど多方面からアプローチする。
ツイッター社 ソーシャルイノベーション&フィランソロピー部門責任者 法人、個人がツイッターを有効に活用するための“T.W.E.E.T.モデル"を考案し、世 界各地で講演活動を行なっている。エイズで両親を失ったケニアの子どもたちを支援 する非営利団体ホープ・ランズの共同創設者でもある。 スタンフォード大学大学院で人類学を学んだ後、スコール財団の奨学生として英オックスフォード大学でMBAを取得。世界4大陸で過ごし、50カ国以上を歴訪。ビジネスウィークやハフィントンポストなどに寄稿している。
帯 津田 大介 |
tokuriki.com 徳力 基彦 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.17 | 1分 | |
Chapter 1 善意をかたちにするために | p.19 | 6分 | |
Chapter 2 T(設定): アカウントの「ターゲット」を決める | p.29 | 21分 | |
Chapter 3 W(投稿): 人気ラッパーのつぶやきに学ぶ | p.61 | 25分 | |
Chapter 4 E(交流): つながるためのツール | p.99 | 32分 | |
Chapter 5 E(開拓): 活路を開く、ネットワークを広げる | p.149 | 16分 | |
Chapter 6 T(検証): アカウントの成果を評価する | p.173 | 18分 | |
Chapter 7 T.W.E.E.T.モデルの実践 | p.201 | 17分 | |
FAQ集 | p.228 | 1分 | |
おわりに | p.230 | 1分 |