10万ドルのアイデア
20世紀の初め頃、世界で一番金持ちだったチャールズ・シュワブという男に、ひとりの青年はこう持ちかけた。
「あなたの貴重な時間を、毎日何時間も節約するのに役立つアイデアがある。1ヶ月試した後で、効果に見合うと考えた金額を払って頂けますか」
この青年は1ヶ月後に10万ドルの代金を受け取った。この驚異的な効果を持つアイデアは次の通り。
「毎晩寝る前に、明日やらなければならないことの内、最も重要なタスクを5つ書き出す」
寝る前にリストを書き出せば、眠っている間に、脳にやることが染みわたる。毎晩寝る前に書く以上、習慣になる。紙に書くことで、やると決めたことを簡単に思い出せる。
タスクは「高緊急度・高重要度」から「低緊急度・高重要度」を優先して実行する。「高緊急度・低重要度」のタスクは人に任せ、「低緊急度・低重要度」のものはやらない。
邪魔を撃退する
本気で毎日1時間を節約したいなら、ノーと(感じよく)断る方法を習得すれば、強力な武器になる。
①とりあえず、ポジティブな反応をする
イエスという言葉はダメ。「声をかけてくれてありがとう」「面白そうだね」を使う。
②最初のフレーズに「でも」と続けない
「それなら」と続けるか、「残念だけど」といったセリフを使う。
③賢い言い訳をする
「できることなら、是非手伝いたい」と言ってから、「今は〜に全力を尽くしている状態で、これ以上何かを引き受けたら、今の仕事を任せてくれた人に申し訳ない」と丁寧に断る。
生活における時間節約術
①ソーシャルメディア、オンラインゲームの利用を減らす
利用頻度が1時間に1回だろうと、1ヶ月に1回だろうと他人は誰も気にしない。時間を無駄にしている自分に気付いたら、立ち上がって電源を切る。
②ビデオレコーダーで番組を録画し、CMは早送りする
③正しい友人と付き合う
自分の悩みや問題を何から何まで話そうとする友人、傲慢で意地悪な友人など、人の時間を搾取する友人は遠ざける。
仕事における時間節約術
①「最高の仕事」に集中し、残った仕事は誰かに任せる
「最高の仕事」以外は、あの手この手で誰かに任せる。仕事を頼む場合の秘訣は、次の3つの要素を用意すること。
・タスク:相手が喜んで引き受けてくれそうな業務を選ぶ。
・頼み方:「助けてくれる?」と切り出し、「なぜなら」という言葉を使う。
・タイミング
②会議は45分で設定する
会議の開始時間を「2時15分」や「3時15分」に設定する。
③メールを効率的に管理する
・メールの確認を1日3〜4回にする
・CCメールは、送信者に対し、送る必要があったのか確認する
・メールの代わりに電話する