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電通式の接待、出世術の極意

電通の営業の人たちから教わった営業ノウハウをまとめた本。
ゴマすりのバイブルとも言える1冊。


■忙しい有能な人間ほど、露骨なおべっかが好き
・木下藤吉郎(秀吉)
冬の寒い晩、織田信長の草履を懐で温めるという気配りで、出世のきっかけを作った。

・石田三成
秀吉が鷹狩りの帰りにノドの渇きを覚え、飲み物を求めた時、初めに大きな茶碗でぬるい茶をなみなみと注いで出した。おかわりには、最初よりも小さめの碗に熱めのお茶を淹れて出した。この気配りに感心し、秀吉は三成を家来にした。

信長、秀吉という日本史上、最も能力の高い2人が、ベタベタなおべっか使いに目をかけ、登用したという歴史的事実に、我々はもっと注目していい。

信長や秀吉のような能力の高い人間には、大きな仕事が集中し、常に忙しい。そのため、すぐに自分の助けとなる即効性のあるサービスを常に必要としている。つまり、有能であればあるほど「露骨なおべっか」に弱い。


■日本の商慣習
日本のビジネス社会は「貸し」「借り」を基軸通貨として、物事が回っていた。「借り」に鈍感なヤツは相手にされないし、「借り」を返さないヤツには仕事は回って来ない。だから、何かにつけて相手に小さな「貸し」を作っておいて、その「貸し」を貯めて、どこかでまとめて返してもらう。それが日本の商慣習の基本である。

超短要約

■ビジネス社会で「気配り」が成功を生んだ事例

・小谷正一(日本初の民間放送を興したプロデューサー)
ラジオ放送番組収録用ホールを経営していた時、フランスからパントマイムの第一人者マルセル・マルソーを招き、公演を行った。この時、日本にやって来たマルソー夫人がショッピングする際、迷って買わなかった物を部下に記録させた。マルソー夫妻が羽田を発つ時、大きな箱に夫人が迷って買わなかった商品をまとめて入れて、プレゼントした。夫人はお喜びし、その様子を見たマルソーは「コタニの招きなら、いつでも日本に来る」と言い残して日本を去った。

・堀貞一郎(元電通のプロデューサー)
ディズニーランドの誘致を巡って、三菱地所と三井不動産が、ディズニーの幹部に向けてプレゼンを行った時、堀は三井側を勝利に導いた。ライバルの三菱地所の提案は、富士の裾野の土地。幹部は東京からの移動距離にうんざりするはずだと考え、三井が提案する浦安までの体感移動時間を短くするべく、ディズニー幹部の昼食をバスの中で出すことを思いつく。

堀はサロン・バスを用意し、社内には艶やかな振り袖姿のコンパニオン2人を乗せた。社内には小さな冷蔵庫しかなかったが、ディズニー幹部から「何でもございます」と食前酒の注文を取って回った。そして、次々に注文する飲み物をその小さな冷蔵庫から取り出し、一同を仰天させた。

これは、堀が事前に幹部が普段何を飲むのか詳細にレポートを送らせ分析した結果であった。こうした心配りに感心し「この会社ならディズニーランドを任せても安心だろう」と判断し、ディズニーランドは浦安に決まった。

著者 ホイチョイ・プロダクションズ

時代の空気を鮮やかに切り取る手腕にすぐれたクリエーター集団 バブル景気前後及びそれ以降も数々の流行を生み出したことで知られる。法人としては株式会社ホイチョイ・プロダクションで代表取締役社長は馬場康夫。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.9 6分
1 安物のボールペンを必ず2本持ち歩く。 p.44 0分
2 お詫びやお礼をメールだけで済まさない。 p.46 0分
3 名刺は1ミクロンでもいいから、相手より下から出す。 p.48 0分
4 得意先の吸っているタバコを常に携行する。 p.50 0分
5 トヨタの人を接待して送るときはトヨタ車のタクシーを拾う。 p.52 0分
6 ビジネス・メールには極力、人間の体温を残す。 p.54 0分
7 どうでもいい小さい仕事ほどすぐに片付ける。 p.56 0分
8 3日後に100%の答えを出すより、翌日、60%の答えを出す。 p.58 0分
9 会議中に電話を受けるときは、事前に「途中、一本電話を受けてもよろしいでしょうか」と断る。 p.60 0分
10 接待の席には、相手の家族向けのおみやげを用意する。 p.62 0分
11 見送りはタクシーが角を曲がるまでおじぎをつづける。 p.64 0分
12 得意先にタクシーで行くときは100m手前で降りて歩く。 p.66 0分
13 得意先の建物に入る前にコートは脱ぐ。 p.68 0分
14 宴会やゴルフには、写真係を置く。 p.70 0分
15 ゴルフでは消しゴムを持ち歩く。 p.72 0分
16 葬儀用に、白黒の名刺を用意する。 p.74 0分
17 葬儀は必ず最後まで参列する。 p.76 0分
18 人事情報はどこよりも早く掴む。 p.78 0分
19 得意先からかかってきた電話でこちらの用件を言うときは「いただいた電話で恐縮ですが」と言う。 p.80 0分
20 接待では、相手の行きつけの店を予約しこっちが払う。 p.82 0分
21 メールを送ったら必ず電話で確認する。 p.84 0分
22 土下座は、相手の怒りのピークではしない。一晩置いて、翌日みんなでする。 p.86 0分
23 メールでCCは多用しない。相手の文面は要約して送る。 p.88 0分
24 服は自分のために着るものではない。得意先のために着るもの。 p.90 0分
25 常に爪を手入れしておく。 p.92 0分
26 宴会のために揃いのハッピを作る。 p.94 0分
27 いただいた名刺は、しまう前に一文字残らず読む。 p.96 0分
28 会議室は最後に出る。建物は最初に出る。 p.98 0分
29 クリップは絶対に相手の社名や「御中」にかけない。 p.100 0分
30 口が裂けても逆説の接続詞は口にしない。 p.102 0分
31 得意先とエレベーターに乗るときは、先に乗ってボタンの前に立ち、開閉操作をする。 p.104 0分
32 書類に上司と並んでハンコを押すときは、上司より下に斜めに傾けてつく。 p.106 0分
33 ビール瓶は、ラベルが得意先に見えるように置く。 p.108 0分
34 得意先とタクシーに乗るときは必ず助手席に座る。 p.110 0分
35 得意先の前では、「仕切る」「にぎる」など業界用語を使わない。 p.112 0分
36 常に面白い話題を持っている。 p.114 0分
あとがき p.117 2分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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