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2012/08/15更新

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

  • 佐藤 優
  • 発刊:2012年7月
  • 総ページ数:279P

185分

7P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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熟読の技法

重要なことは、知識の断片でなく自分の中にある知識を用いて、現実の出来事を説明できるようになることである。

熟読の要諦は、同じ本を3回読むこと。1回目は線を引きながらの通読、2回目はノートに重要箇所の抜き書き、最後に再度通読する。

①まず本の真ん中くらいのページを読んでみる(第一読)
真ん中くらいは、その本の一番弱い部分。あえて、弱い部分をつまみ読みすることで、その本の水準を知る。

②シャーペン、消しゴム、ノートを用意する(第一読)
重要な記述と思われる部分の欄外に線を引きながら読む。特に重要と思う部分についてはページの端を折る。またはポストイットを貼る。

③シャーペンで印をつけながら読む(第一読)
1回目の通読を漫然と行うと、その後重要事項がきちんと頭に入らなくなる。よって、シャーペンによる印づけを行いながら、緊張感を持って読み進める。

④本に囲みを作る(第二読)
1回目に線を引いた部分で特に重要と思う部分をシャーペンで線を引いて囲む。

⑤囲みの部分をノートに写す(第二読)
欄外には「わからない」「◯◯の言説と対立」といった書き込みをしておく。

⑥結論部分を3回読み、もう一度通読する(第三読)
まず目次の構成をよく頭に叩き込んだ上で、結論部を3回読む。

超速読の技法

超速読は1冊5分程度で読む技法で、試し読みと言ってよい。ここで書籍を「熟読」「普通の速読」「超速読」の対象に区分する。

①5分の制約を設け、最初と最後、目次以外はひたすらページをめくる
②文字を読まずに、とにかくページ全体を見る
③強調箇所、太文字はそこだけ読む
④気になる語句や箇所が出てきたら、線を引き、ポストイットを貼る

速読の技法

普通の速読は、新聞の読み方の応用。新聞も、端から端までじっくり読むような読み方をしていたら、それで一日が終わってしまう。ざっと見出しを見て当たりをつけ、どれを読んでどれを読まないかを判断する。その上で、既存の情報は適度に飛ばし、必要な未知の情報だけを拾い読みする。

①「完璧主義」を捨て、目的意識を明確にする
速読はあくまで熟読する本を精査するための手段に過ぎないことを忘れない。

②雑誌の場合は、筆者が誰かで判断する

③定規を当てながら1ページ15秒で読む
文字はできるだけ速く目で追う。速読において時間をロスする最大の原因は、同じ行を何回も読み直すこと。

④重要箇所はシャーペンで印をつけ、ポストイットを貼る

⑤本の重要部分を1ページ15秒、残りを超速読する
まず、目次と初版まえがきを注意深く読み、それから結びを読む。

⑥大雑把に理解・記憶し「インデックス」をつけて整理する