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2012/08/05更新

将棋名人血風録 奇人・変人・超人 (oneテーマ21)

136分

7P

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将棋の勝負の世界を知る

1612年、江戸幕府・徳川家康が大橋宗桂に俸禄を与え、「将棋名人」が誕生して400年。名人が世襲制から実力制になってから、6番目の名人である著者が、これまでの将棋名人たちとの戦いを回想し、将棋哲学を語っている。

勝負の世界とはどのようなものかがわかります。

超短要約

■譲ったら負け
東京・千駄ヶ谷にある将棋会館のエアコンの暖房は若干音がする。それが気になるので、冬場に会館で対局が行われたとき、対局室に電気ストーブを持ち込んだことがあった。相手も寒いだろうと思ったので、等分に熱がいくようなところにストーブを置くと、「顔が熱いからやめて下さい」ときつい表情で言われてしまった。

私には「盤の位置にこだわる」という伝説がある。将棋盤は部屋の中央に置くのがどこから見ても安定すると信じている。安定していれば、気持ちよく戦えるし、相手もそうだろうと思う。だから、対局室に入った時、盤が中央に据えられていない場合は動かすようにしている。

ある日、すでに入室していた相手が「記録係が据えた盤の位置は動かさないで欲しい」と言った。相手は年下だったが、譲らなかった。そこでくじ引きを提案したが、相手は同意しない。最後には連盟の人が「先輩の顔を立てて、加藤九段の言う通りにしてはいかがですか?」と言った。

それでも不満が残った。「対局場に入ったら先輩も後輩もないし、四段も名人もない」。この場合、相手は我慢を強いられることになり、対等でなくなってしまう。そこで、改めてくじで決めた。

ストーブにしろ、盤の位置にしろ、どっちでもいいじゃないかと思われるかもしれない。しかし、勝負師としてそこで譲ってはいけない。自分の主張を通そうとするのは「絶対に勝つんだ!」という強い意識の表れである。

著者 加藤 一二三

1940年生まれ。将棋棋士。実力制6人目の名人 1954年、史上最年少棋士、史上初の中学生棋士となる。名人、十段、王将、王位、棋王など数々のタイトルを獲得。 1950年代から2000年代まで順位戦最高峰A級に在籍した唯一の棋士。現役最多、通算1300勝を達成。また、通算対局数、通算負け数は歴代1位。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
将棋棋士 羽生 善治
週刊 東洋経済 2012年 6/9号 [雑誌] 週刊 東洋経済 2012年 6/9号 [雑誌]
週刊 ダイヤモンド 2012年 6/16号 [雑誌] 週刊 ダイヤモンド 2012年 6/16号 [雑誌]
スポーツライター 青島 健太
日本経済新聞 日本経済新聞
将棋ライター 小暮 克洋

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに 将棋名人誕生四〇〇年 p.3 4分
第一章 永世名人三人、しのぎを削る p.19 20分
第二章 木村義雄名人とその時代 p.55 14分
第三章 大山・升田、火を噴くライバル p.81 28分
第四章 中原誠に挑む p.131 22分
第五章 谷川浩司、羽生善治世代、そして―。 p.171 10分
あとがき p.189 2分

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