質問を使って、部下とコミュニケーションすることで、部下のやる気を引出し、サポートすることができる。正しい質問をすると、部下を「気づき」へと導き、「正しい答え」を見つけることができる。
具体的な質問の事例を紹介しながら、コミュニケーション力を高める方法。
部下を持つ管理職向けに書かれていますが、汎用的に仕事に使えます。
■質問の本質は「気づき」を得ること
自分で悩んで気づいた時、人は飛躍的に成長する。大事なことは「自分で気づく」ことである。人を育てるのがうまい人には「教えない」「質問して、本人に答えを考えさせる」という共通点がある。
■質問者に身に付けてほしい6つのマインド
質問はコミュニケーションをスムーズにするためのツールに過ぎない。質問の効果をより高めるには、正しいスタンス、マインドを保っていることがポイントになる。
①聞き上手になる
相手が話し始めたら、まずは聞き役に徹すること。ポイントは、話を途中でさえぎったり、否定をしない。
②まずは話を受け止め、否定しない
相手の言葉に対して否定のジャッジをせず、不明点があれば、追加の質問をして掘り下げることで、相手の真意をつかむ。
③「できないを克服」ではなく、「できるを伸ばす」
短所を克服させようとするより、長所を伸ばす方が、モチベーションは飛躍的に上がる。
④どんなときも応援する
「見守られている」という安心感があれば、部下は難局にも、新しいことにも、自信を持って挑戦できる。
⑤こまめにねぎらう
⑥自分自身を満たすことを忘れずに
自分が満たされていないと、イライラしたり、焦ったり、不満や嫉妬を感じる「負のセンサー」が過敏になる。
著者 松田充弘
1973年生まれ。質問家 しつもん経営研究所代表、「魔法の質問」主宰。 大学卒業後、研究生を経て独立。インターネットを活用したウェブ制作、コンサルティングなどの事業を展開。その後、コーチングやカウンセリングを中心として、 全国で企業や経営者向けのセミナー、講演、社員研修等を行う。 カウンセリング・コーチングの理論をベースに、自分自身と人に日々問いかけるプロセスを集約し、独自のメソッド「魔法の質問」を開発。また企業向けには「しつもん経営」メソッドを開発。
週刊 東洋経済 2012年 7/7号 [雑誌] |
週刊 ダイヤモンド 2012年 7/7号 [雑誌] コラムニスト 林 操 |
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2012年 07月号 [雑誌] |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
週刊 ダイヤモンド 2012年 7/14号 [雑誌] 紀伊國屋書店新宿本店第2課係長 水上 紗央里 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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プロローグ さあ、しつもんの旅へ | p.1 | 9分 | |
第1章 しつもんパワーを10倍にする6つのマインド | p.33 | 11分 | |
第2章 部下がやる気になる「魔法の質問」 | p.59 | 16分 | |
第3章 仕事力が劇的にアップする「7つの法則」 | p.97 | 37分 | |
第4章 実践したその日から、ビジネスが変わる! 「魔法の質問マンダラチャート」活用法 | p.185 | 22分 | |
あとがき | p.238 | 2分 |
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