85歳になるノートルダム清心学園理事長が、これまでの人生で学んだ教えを語っている本。ノートルダム修道女会に入りアメリカに派遣され、帰国後36歳でノートルダム清心女子大学の学長となった著者。多くの苦労をし、多くの生徒たちを見続けてきた人生において、得た教えとは何か。
カトリックの精神にのっとった、今悩める人たちへのメッセージ。
■自らと対話せよ
どんな相手や物事に対しても、まず考え、次に感じ、しかる後に行動する。この、まず考えるということ、次に感じる余裕を持ち、その後に行動するという順序こそが「一人格」としての生き方なのです。
考えるということは、自分と対話すること。自分自身に語りかけ、次の行動を決めなさい。
■何もできなくていい。ただ笑顔でいよう
もしあなたが誰かに期待したほほえみが得られなかったなら、不愉快になる代わりに、あなたの方からほほえみかけてごらんなさい。
ほほえみを忘れた人ほど、それを必要とする人はいないのだから。
物事がうまくいかない時に笑顔でいると、不思議と問題が解決する。ほほえまれた相手も、自分も心豊かになれるから。
■つらい夜でも必ず朝は来る
希望には叶うものと叶わないものがある。大切なのは希望を持ち続けること。希望の喪失は、生きる力の喪失でもある。心の支えがあれば、どんなつらい状況でも耐え抜くことができる。
■2%の余地
人間は決して完全にわかり合えない。だから、どれほど相手を信頼していても、100%信頼しないこと、98%にすること。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておきなさい。
この世に完璧な人間などいない。心に2%のゆとりがあれば、相手の間違いを許すことができる。
著者 渡辺 和子
1927年生まれ。ノートルダム清心学園理事長 大学院卒業後、ノートルダム修道女会に入りアメリカに派遣されて、ボストン・カレッジ大学院に学ぶ。ノートルダム清心女子大学(岡山)教授を経て、1990年まで同大学学長。退任後に現職。
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章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.3 | 0分 | |
第1章 自分自身に語りかける | p.9 | 8分 | |
第2章 明日に向かって生きる | p.43 | 12分 | |
第3章 美しく老いる | p.95 | 7分 | |
第4章 愛するということ | p.123 | 8分 |