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2012/07/21更新

下山の思想 (幻冬舎新書)

137分

4P

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実り多い成熟した下山をこそ思い描くべき

登山というものは、山に登るだけでなく、下山することも大切な過程であると説く。戦後の復興から60数年、日本は世界の経済大国という山頂にまで登りつめた。そして、これからは、実り多き下山をこそ思い描くべきとする。

これからの日本はどのような方向に進むべきか。
その一つの考え方が提示されています。

超短要約

戦後60数年、私たちは上を目指して頑張ってきた。いわば登山することに全力をつくしてきた。しかし、登山という行為は、頂上を極めただけで完結する訳ではない。私たちは、めざす山頂に達すると、次は下りなければならない。頂上を極めた至福の時間に、永遠にとどまってはいられない。

私たちの再生の目標は、どこにあるのか。再び世界の経済大国という頂上を目指すのではなく、実り多い成熟した下山をこそ思い描くべきではないか。

著者 五木 寛之

1932年生まれ。小説家 大学中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、1966年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、1967年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、1976年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。 代表作に『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『蓮如』『風の王国』『大河の一滴』『日本人のこころ』など。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
まず、はじめに p.9 5分
いま下山の時代に p.19 23分
下山する人々 p.65 20分
いま死と病いを考える p.105 17分
大震災のあとで p.139 6分
ノスタルジーのすすめ p.151 34分
おわりに p.221 1分

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