中国、韓国などの新興国の台頭により、日本のものづくりは苦戦している。2000年代以降、市場環境が大きく変化した点を取り上げ、日本企業を取り巻く現実を分析している。
今後、日本企業はグローバル競争において、どのように生き残りを図るべきか。
その対策などが、簡単にまとめられています。
2000年代以降、「デジタルものづくり」が世界で急速に進み、誰でもそこそこの製品を作れるようになった。
現在、製品に高付加価値をつけるのは、高機能な部品ではなく、製品コンセプトやデザインである。日本の生産技術の高さは武器にならなくなった。
今後、日本のものづくりは、旧態依然とした組織を改革し、環境変化に対応したやり方に変えていかねばならない。
著者 吉川 良三
1940年生まれ。韓国サムスン電子 元常務 東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員
著者 畑村 洋太郎1941年生まれ。工学院大学グローバルエンジニア学部 機械創造工学科教授 東京大学名誉教授 専門は失敗学、危険学、創造的設計論、ナノ・マイクロ加工学。最近では、ものづくりの領域に留まらず、経営分野における「失敗学」などにその研究を広げている。2001年より畑村創造工学研究所を主宰。02年にNPO法人「失敗学会」立ち上げる。
TOPPOINT |
日本経済新聞 一橋大学教授 沼上幹 |
週刊 東洋経済 2012年 5/26号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 4分 | |
第1章 何が起こっているのか | p.18 | 19分 | |
第2章 技術への幻想 | p.47 | 18分 | |
第3章 外からはどのように見られているか | p.75 | 7分 | |
第4章 日本企業の生産性が低い理由 | p.86 | 10分 | |
第5章 日本企業の浮上を妨げる三つの枷 | p.102 | 12分 | |
第6章 日本社会は企業に厳しいのか? | p.120 | 7分 | |
第7章 考え方が縮こまる日本 | p.131 | 4分 | |
第8章 サムスンの次の手とは何か? | p.138 | 5分 | |
第9章 電気自動車の時代 | p.146 | 10分 | |
第10章 戦略で負けるな | p.162 | 10分 | |
第11章 秘伝のタレを生かせ | p.178 | 15分 | |
第12章 やはり決定的なのは人と組織 | p.201 | 6分 | |
おわりに | p.211 | 4分 |