独創的な商品、サービス、経営手法で業績を伸ばしている11の会社を紹介している本。
大手家電量販店に負けないカメラ屋、行列のできる魚屋、農業改革を進める養鶏場、絶対にゆるまないネジを開発する町工場など。
どのようにすれば顧客を呼ぶことができるのか、どのようにすれば世界に負けない独創的なものづくりができるのか。不況にあって、好業績を続ける中小企業から、経営の本質を学ぶことができます。
■ハードロック工業
ハードナットは、国内外の「絶対にゆるむことが許されない」様々な場所で用いられる。新幹線車両、瀬戸大橋や明石海峡大橋といった橋梁、送電線用の鉄塔、原子力発電などの発電設備、東京スカイツリーなど。
ハードロック工業は社員数50名に満たない東大阪の中小企業である。ハードロックなっとを発売したのは1974年のこと。今も売れ続けている。
中小企業が大手企業と互角にやっていくには、アイデアで勝負するしかない。世の中に一つしかない製品を持っていれば、海外でも勝負できる。そして発明は決して難しくない。要は心がけである。世の中の商品はすべて未完成であり、ほとんどの商品は完成度が60〜70%。あとの30%は改良の余地がある。改善すべき点があれば、必ず進歩した製品は作れるはずだ。
世の中のものは、すべて組み合わせで成り立っている。ハードロックナットは、ナットにくさびを付け加えたものである。ハードロックナットは一見、単純な構造に見える。しかし、中国メーカーがコピー製品を作っても、全く性能が違う。
ミクロン単位の寸法交差で設計し、精密な金型を使い、工作機械も独自のもの。外観形状をマネできても、技術ノウハウはマネできないのである。
著者 鶴岡 弘之
2012年生まれ。オンラインメディア「JBpress」副編集長 電機メーカー、コンピューターメーカーを経て日経BP社記者に。コンピューター雑誌、美術・デザイン雑誌、ビジネス系ウェブサイトなどの編集や運営、立ち上げに携わる。日本ビジネスプレスの設立に参画し、2008年4月より現職。
帯 コピーライター 糸井 重里 |
帯2 ジャーナリスト 佐々木 俊尚 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
週刊 ダイヤモンド 2012年 7/14号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 顧客とまっすぐに向き合う | p.17 | 31分 | |
第2章 最高の品質を追求する | p.81 | 31分 | |
第3章 幸せをみんなに届ける | p.145 | 20分 | |
あとがき | p.185 | 1分 |
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