社会貢献を仕事にする4つの方法
社会貢献を仕事にするには4つの選択肢がある。
①社会起業家になる
社会起業家は「社会問題をビジネスの手法で解決する事業を自ら起こす人たち」と定義される。社会起業家になるには、グローバルに通用するという視点で、画期的なビジネスモデルを考えることが重要となる。
●例
・病児保育NPO「フローレンス」
利益が出ないと考えられていた病児保育(急病の子供を預かる)の世界で、会員制の定額課金モデルを導入。
・「TABLE FOR TWO」
学食や社員食堂で、低カロリーのヘルシーフードを提供し、その代金のうちの20円を、アフリカの飢えに苦しんでいる子供たちの学校給食に役立てる。
ソーシャル・ビジネスと言えど、激しい競争がある。そのため、ビジネスモデルに差別性と優位性があるかを検証する。ビジネスモデルが決まったら、株式会社かNPOを立ち上げる。どちらも一長一短があるが、活動資金の調達を銀行や一般投資家から考えるのであれば、株式会社が有利である。
ビジネスには最低300万円ぐらいの資金が必要である。資金調達は、NPOなら助成金を申請しまくる。株式会社なら投資家を探しまくる。
②NPO/NGOに就職する
NPOやNGOに就職するメリットは、そこでソーシャル・ビジネスを学べることにある。ミッションに共感できる既存のNPOがあれば、そこに就職して働く方が、自身の成長スピードは早い。
NPOの就職市場は買い手市場である。人気NPOに就職したいと思う若者は増えており、倍率も高い。このような就職戦線を勝ち抜く王道はインターンである。
NPOスタッフにとって最も重要なスキルは、ファンドレイジングとコミュニケーション能力である。ファンドレイジングの能力がなければ寄付は集まらない。寄付を集めるためには、コミュニケーション能力が必要となる。
③企業に就職しCSRに関わる
これからの企業は、本業の中にいかに社会貢献を組み込んでいくかが問われる。社会貢献をした方が企業は儲かるCSR3.0時代が到来しており、企業の中で社会貢献することも選択肢の一つである。
④プロボノになる
プロにしかできないボランティアが「プロボノ」である。様々な分野のプロが自分達の専門的なスキルを無償でNPOやNGOに提供する。プロボノをやる場合には、早くからボランティア活動に参加しておくのがオススメである。
社会貢献は修羅の道
社会貢献には数多くの困難が待ち受けている。世の中の無関心や偏見とも戦わねばならず、支援先からは努力が足りないと批判されるかもしれない。周囲から猛反対される可能性も高い。
しかし、それでも社会貢献は、最高にカッコイイ生き方である。社会貢献は世界を変えるための戦いだ。