1990年初頭からの20年間、アメリカのダウ平均株価は4倍になったが、日経平均株価は1/4にまで下落した。そして、今も日本は閉塞状態にある。
この閉塞状態を抜け出すにはどうすれば良いか?
日本企業の成長を阻んでいる原因を「ガバナンス」の不在であるとし、ガバナンスを機能させ、株主価値を高める経営を行うことこそ、日本企業の成長を促すと説く。
ガバナンスの問題から、株主価値経営、配当政策の考え方まで、上場企業役員など経営に関連する人向け。株主資本コストの考え方など、経営財務に興味のある人には、簡単に読めて、ためになる1冊。
株主資本コストを適用して株主価値を高め、グローバル競争を勝ち抜く。これが、日本企業の目指すべき姿である。そのためにも、資本市場の主である株主や投資家から受け入れられるように、ガバナンスを徹底させなければならない。
著者 山本 績
三菱レイヨン 元代表取締役専務 三菱レイヨン入社後、経営企画スタッフとして新規事業の企画、リストラ計画の推進等に従事。 1977年MITで経営学修士取得、1979年より企業財務責任者。1987年より経営企画の部長職として経営トップ2代の補佐を務め、経営の仕組み改革と経営人材の育成に注力する。2000年より上級役員として社長補佐および管理部門経営に従事。 2004年代表取締役専務を退任し、2006年まで同社顧問。2009年より1年間ブーズ・アンド・カンパニー顧問を務める。
エコノミスト 2012年 2/21号 [雑誌] |
PRESIDENT (プレジデント) 2012年 5/14号 [雑誌] JPモルガン証券 株式調査部 チーフストラテジスト 北野 一 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 漂流経営から脱け出せ | p.13 | 17分 | |
第2章 ガバナンスを機能させる | p.39 | 21分 | |
第3章 資本コストを事業評価につなげる | p.71 | 42分 | |
第4章 配当政策と財務政策 | p.135 | 21分 | |
第5章 ガバナンスを徹底させ、株主価値を高める | p.167 | 21分 | |
おわりに | p.199 | 2分 |
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