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2012/07/01更新

つながらない生活 ― 「ネット世間」との距離のとり方

288分

3P

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つながることから解放されよう!

携帯電話などのデジタル機器やSNSの普及により、私たちの生活は忙しくなった。「つながりは善、つながらないのは悪」というテクノロジー哲学のせいで、私たちの時間は奪われ、考えや感情、人との付き合いの深みが失われていると警告する。

昔から人類はこうした騒々しい世界から、距離を置く方法を身に付けていた。プラトンやシェークスピア、フランクリンなどの過去の賢人たちの生活と知恵を紹介しながら、「つながらない生活」を送るための方法を提示している。


■つながることで以前よりも忙しくなった
私たちはデジタル空間という部屋にいて、スクリーンに指先でタッチするだけで互いとつながっている。たった数回のタッチで何百万もの人々とつながり、無限の情報や刺激に接することができる。

しかし、膨大なつながりをうまくさばこうとすると、とにかく手間隙がかかり忙しい。メール、携帯メール、留守電メッセージ。催促、つぶやき、コメント。リンク、タグ、投稿、写真に動画。ブログ、検索、フィード、ウォール、ポップアップ、バナー。着信音とバイブレーション・・・。

ツール類はとめどなく増殖している。

超短要約

人間同士のつながりが進展すると人混みが増えるから、暮らしは以前よりも慌ただしくなるのが常である。

何より重要なのは、つながっている時間とそうでない時間、集団と自分、外向きの生活と内向きの生活をほどよく調和させることである。

そのためには次の方法がある。

①物理的に距離を置く
②読書などを行い自己の内面へと向かい、外界を遮断する
③手帳など古いツールを使う
④習慣化させるためのルールを決める

著者 ウィリアム・パワーズ

ワシントン・ポスト紙の元スタッフライター メディア、テクノロジーなど幅広いテーマで、アトランティック・マンスリー、ニューヨーク・タイムズなどに執筆。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
プロローグ 巨大な部屋 p.7 5分
序章 p.14 6分
Ⅰ つながりに満ちた暮らしのミステリー p.23 67分
Ⅱ「適度につながらない」ための知恵 p.123 113分
Ⅲ 落ち着いた生活を取り戻す p.291 24分
エピローグ 再び巨大な部屋 p.327 5分

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ユーザーのしおりメモ (4)

Naofumi Tsukamoto

人間として成長して人生を謳歌するには、世間から距離をおく時間が欠かせない。さもないと、自分も家族も世間に依存してしまい、身のまわりではなく世間との関係でしか自分をとらえなくなる。
2013-02-05
 

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繰り返しとる行動がわれわれの血となり肉となる。従って、卓越をかたちづくるのは一つの行いではなく習慣なのだ。(アリストテレス)
2013-02-05
 

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自分と向き合うとは、自分自身だけでなく、この世のすべての人や事物と折り合いをつけるということだ。内面が充足していると、誰かに励ましてもらう必要がないから、相手に心を開き、寛容に接することができる。これは大いなる逆説だが、他人に依存しないからこそ、共感を抱けるのだ。
2013-02-05
 

Vader

つながり過ぎると、ますます情報の渦に飲み込まれる。
確かにゆっくり時間をかけて思考する時間が必要。
2011-12-08