『ハーバード白熱教室』で著名なマイケル・サンデル教授が、社会におけるお金の役割について考える。
公共施設の命名権、臓器売買、民間軍事会社、妊娠代行など、あらゆるものがお金で買える時代に、それが道徳的に正しいことなのか、市場主義の限界を問う。
過去30年、貧困家庭、中流家庭にとって厳しい時代であったのは、貧富の格差が拡大しているだけでなく、あらゆるものがお金で買える商品になったことで、お金の重要性が増し、不平等の痛みを感じるようになったからだと説く。
行き過ぎた市場主義について、考えるきっかけを与える1冊。
我々は、ほぼあらゆるものが売買される時代に生きている。過去30年にわたり、市場及び市場価値が、かつてないほど生活を支配するようになってきた。この社会において、市場が演じる役割を考え直す必要がある。市場をあるべき場所にとどめておくことの意味について、公に議論する必要がある。
著者 マイケル・サンデル
1953年生まれ。ハーバード大学教授 専門は政治哲学。2002年から2005年にかけて大統領生命倫理評議会委員。1980年代のリベラル‐コミュニタリアン論争で脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズムの代表的論者として知られる。 類まれなる講義の名手としても著名で、中でもハーバード大学の学部科目「Justice(正義)」は、延べ14,000人を超す履修者数を記録。あまりの人気ぶりに、同大は建学以来初めて講義をテレビ番組として一般公開。同講義を著者みずから書籍化した『これからの「正義」の話をしよう』は、世界各国で大ベストセラーとなった。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
日本経済新聞 大阪府立大学教授 森岡 正博 |
日経ビジネス |
404 Blog Not Found 小飼 弾 |
週刊 東洋経済 2012年 8/4号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
序章 市場と道徳 | p.11 | 13分 | |
第1章 行列に割り込む | p.29 | 25分 | |
第2章 インセンティブ | p.65 | 47分 | |
第3章 いかにして市場は道徳を締め出すか | p.133 | 36分 | |
第4章 生と死を扱う市場 | p.185 | 31分 | |
第5章 命名権 | p.229 | 39分 |
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