投資の運用哲学の古典として投資家に読み継がれてきたロングセラー。1985年に初版が発刊されて以来、第5版にまで至っている。2008年の金融危機後も当初の投資哲学の基本的な部分は変わっていないと説く。
投資に興味のある人は、一度は読んでおいて損はない名著。
プロの投資家がしのぎを削るようになった市場で、個人投資家が勝てる可能性はほとんどない。アクティブ運用で勝つ唯一の方法は、他の投資家のミスに、相手よりも素早く乗じることである。しかし、これでは、ほとんどの投資家と運用機関は思うような結果を出せない。投資とは「敗者のゲーム」なのである。
「敗者のゲーム」に勝つ方法は、そもそもプレーしないこと。インデックス・ファンド等のパッシブ運用を行うべきである。
著者 チャールズ・エリス
1937年生まれ。ホワイトヘッド財団理事長 ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキン・ジェンレットを経て、1972年グリニッジ・アソシエイツを設立。 以後、30年にわたり代表パートナーとして、投資顧問会社や投資銀行などの経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングに腕を振るう。2001年パートナーを退任。
私をつくった名著 人生を変えた1冊 黄金のブックガイド フィナンシャル・ジャーナリスト 竹川 美奈子 |
仕事に効く!人生が変わる! すごい本。Index(インデックス) (日経BPムック) 楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
まえがき | p.9 | 2分 | |
第1章 敗者にならないゲーム | p.16 | 11分 | |
第2章 それでも市場に勝ちたいのなら | p.30 | 11分 | |
第3章 「ミスター・マーケット」と「ミスター・バリュー」 | p.44 | 6分 | |
第4章 インデックス・ファンドは投資の「ドリーム・チーム」 | p.52 | 10分 | |
第5章 運用につきまとう矛盾 | p.65 | 5分 | |
第6章 「時間」が教える投資の魅力 | p.74 | 5分 | |
第7章 収益率の特徴と中身 | p.80 | 9分 | |
第8章 リスクが収益を生み出す | p.91 | 9分 | |
第9章 効率的ポートフォリオとは | p.102 | 4分 | |
第10章 なぜ運用基本方針が必要か | p.107 | 4分 | |
第11章 運用基本方針策定のポイント | p.112 | 5分 | |
第12章 運用成果測定の狙いは何か | p.118 | 10分 | |
第13章 市場予測の難しさ | p.132 | 3分 | |
第14章 個人投資家にとっての課題 | p.136 | 11分 | |
第15章 投資信託をどう選ぶ | p.150 | 6分 | |
第16章 生涯を通じた投資プランを立てよう | p.158 | 14分 | |
第17章 二〇〇八年の大暴落 | p.176 | 7分 | |
第18章 人生の終盤で成功するために | p.185 | 10分 | |
第19章 資産家のためのアドバイス | p.198 | 5分 | |
終 章 敗者のゲームに勝つために | p.205 | 3分 | |
おわりに | p.209 | 2分 |
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