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2012/05/22更新

キネ旬総研エンタメ叢書 『ぴあ』の時代

193分

4P

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日本初の情報誌『ぴあ』の誕生から、終焉までの物語

日本初の情報誌『ぴあ』の誕生から、終焉までの物語。

『ぴあ』は1972年7月、中央大学4年生だった矢内廣と仲間たちによって創刊された、映画・演劇・コンサートなどの上演情報が掲載されている総合情報誌である。

70年代、80年代に東京で学生生活を過ごした若者の多くは、観たい映画と上映時間を『ぴあ』でチェックしたはずである。ネットもない時代、『ぴあ』は時代の波に乗り、ピーク時の80年代後半には発行部数53万部にまで達した。

やがて、その役割を終えて2011年休刊となった。

『ぴあ』が歩んできた70年代以降の時代の空気感が込められた1冊です。

超短要約

『ぴあ』が創刊した1972年は、田中角栄が『日本列島改造論』を発表した年であり、昭和が終わった1989年は、バブル景気の真っ盛り。その間は右肩上がりの時代だった。

大阪万国博覧会が開催された70年代以降、高度経済成長に乗って地方から上京してきた大学生たちは、思想やイデオロギーではなくエンタテインメントを求めた。自分達と同世代が作ったカルチャーを求めた。その時代の気分に『ぴあ』の発信する情報が同調し、広く受け入れられた。

著者 掛尾 良夫

1950年生まれ。キネマ旬報映画総合研究所 エクゼクティブディレクター 広告代理店を経て、1978年にキネマ旬報社入社。NHKサンダンス国際賞の立ち上げ、韓国の映画週刊誌「シネ21」との提携、「キネマ旬報」編集長などを歴任後、2004年キネマ旬報映画総合研究所所長に就任。2010年同エクゼクティブディレクターに就任

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
序章 『ぴあ』の休刊 p.9 5分
第1章 『ぴあ』の胎動 p.17 21分
第2章 『ぴあ』の誕生 p.53 27分
第3章 『ぴあ』の躍進 p.99 34分
第4章 『ぴあ』の挑戦 p.157 23分
第5章 『ぴあ』の成熟 p.197 19分
第6章 『ぴあ』の時代 p.229 8分
あとがき p.242 5分

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