ビジネスの競争で優位に立つために情報が欲しい時は、顧客、潜在顧客、競合他社、コンサルタントなどの人を使って情報を収集する。

スパイならではの方法として、携帯電話や会話などで、公の場でうっかり情報を漏らす人を利用する。

①ライバルの宿泊ホテルをチェックし、バーに行って人々の会話に耳を傾ける
②空港ラウンジで、携帯電話の会話やドリンクバーでの人々の会話を盗み聞きする
③女性の場合、会議場のトイレの中の会話を聞き逃さない

CIAでよく使われる情報収集のルールには以下のものがある。

①思い込みをしない
②直感に逆らわない
③特徴と行動パターンに首尾一貫を持たせる
④常に安定を心がける
⑤無害な存在になる。相手をリラックスさせ、手玉に取る
⑥敵とその分野を詳しく知る
⑦常に未来の予測をしておく
⑧敵を無用に刺激しない
⑨常に複数の選択肢を用意する
⑩一度目は偶然。二度目は偶然の一致。三度目は敵のしわざと考える
⑪行動するタイミングと場所を選ぶ
⑫人間には事実をどこまでも合理化できる能力があると考える

情報を手に入れるには、人々の話を理解できる耳と、相手の文化を熟知することが必要である。そのためには、相手の傾向を読み取り、それに対処することである。

・変化を嫌う（物事のやり方や服装がいつも同じ、習慣的行動が何年も変わらない）
→相手との信頼関係を築く

・物事を他人のせいにする
→他に交渉できそうな人がいないか探す

・好戦的（すぐムキになる）
→相手を見方につければ、自分のために闘ってくれる可能性がある

・思い入れが強い
→相手が重視するものと、自分の目的との間に共通点を探す

①えさを蒔く
情報を手に入れるために、先に相手に情報を与える。社内会議などでボツになった提案などを話す。

②相手の専門知識をわざと褒める
人は誰でも、他人より賢くて魅力的で役に立つと思われたいと思う。

③ひたすら相手の話を聞く

・単刀直入に聞く
・インセンティブを与える
・感情に訴える
・恐怖をあおる
・恐怖をなだめる
・褒めて高揚させる
・自信を失わせる
・手遅れだと訴える
・みんなが知っていると知らせる
・矢継ぎ早に質問する
・沈黙して待つ

・誰も気付かない事実と事実をつなげて、結論を導き出すような人物を最低1人確保する
・専門分野や意見の異なるメンバーでチームを作る
・必要な条件を明確にし、優先順位を教える。重要な情報は何かを伝える
・物事を一度は疑ってみる習慣を身に付ける