問いかける
創造力をつかって解決したい問題を具体的に見出す。そのために「チャレンジ課題シート」を作成し、以下の点を考慮しながら、考えをまとめる。
・目標とする成果を一行で表すとどうなるか考える
・チャレンジ課題を定義する
・過去、現在、未来の視点からシチュエーション分析をする
・競合、コスト、不安要素などの障害を特定する
・アイデア実現の鍵を握る人物を把握する
・プロジェクトの取り組み方を確立する
・成果を測る評価指標を定める
画期的なアイデアを生み出すには、以下の3つの質問を絶えず投げかける習慣を身に付ける必要がある。これをチャレンジ課題に活用する。
①なぜ?
②仮に◯◯ならどうなる?
③なぜ◯◯ではないのか?
準備する
創造力にブレーキをかける以下のものを理解しておく。
・集団思考
人は他者の意見に同意するのが好きである。「迎合」は創造性の可能性を奪うことにつながる。創造活動を行うには、自分を信じる気持ちが必要である。
・アイデンティティ・クライシス
編集や実務の遂行は左脳、創造活動には右脳を使う。左脳に支配されると、ひらめきを得るチャンスが失われる。何かを生み出すときは、別のことを考えないこと。
発見する
創造の源となるものは、そこら中にある。それを発見するには、次のテクニックを利用する。
・特定の人物になったつもりで問題を見る
・変化の「前」と「後」に分かれる境界を探し、その社会的な転換点を利用する
・アイデアを拝借して解決策を見つける
・「仮に◯◯ならどうなる?」を利用して、発想を逆転させる
・古典等からパターンを学び利用する
火をつける
創造力に火をつけるには、次の8つのルールの遵守が不可欠である。
①品定めをしない:評価は後からじっくりやれば良い
②感想を言わない:否定的なコメントが出ると、誰も口を開こうとしなくなる
③編集しない:アイデア生成の段階で、編集作業は必要ない
④どう実行するかは考えない:独創性を失わせないために、実行について考えない
⑤不安な気持ちにならない:バカげたアイデアなども堂々と発表し、不安を消す
⑥過去を振り返らない:メリットがあると思えるなら、どんなアイデアも共有する
⑦焦点を見失わない:別の課題や話題に注意が削がれないよう注意する
⑧やる気を失わせる言動を取らない:明るく前向きなムードを作る
実行に移す
左脳と右脳の働きをフルに活用し、創出したアイデアの中から最高の一つを選ぶ。まずは、思い描いたアイデアすべてを現実化するのは不可能だと、自分に言い聞かせる。アイデアは捨ててもいいのだと思えるようになる必要がある。