今、インターネット広告業界で注目されている「アトリビューション」について、わかりやすく解説されている。
アトリビューションとは、ユーザーがどのような経路をたどって最終的に購入に至ったのかを分析し、それぞれの媒体に「貢献度」を割り振ることで広告効果の最大化を図る取り組みのこと。
従来、効果測定の容易なリスティング広告やアフィリエイト広告が重視されてきたが、実際には広告効果が見えにくいディスプレイ広告の影響が高いことがわかってきた。
これからは、ディスプレイ広告の間接効果(インプレッション効果)を含めて、広告を最適化しようと提唱。具体的事例なども紹介しながら、これからのインターネット広告のあり方を紹介している。
アクセス解析を使った現在の測定・評価方法だと、検索(リスティング広告、オーガニック検索)がラストクリックとなることが圧倒的に多い。結果、リスティング広告はコンバージョンの獲得効率が良く、バナー広告は悪いと判断される。
しかし、バナー広告を閲覧した後に検索をしてクリックするアクセス数は、広告のクリック数と同数〜2倍のクリックを生んでいる。
これまで測定できなかったディスプレイ広告の初回、中間への貢献度をコストを加味して分析し、効率化できれば、コンバージョンの最大化を図ることができる。
著者 田中 弦
1976年生まれ。Fringe81株式会社 代表取締役 大学卒業後、ソフトバンク入社。インターネット事業準備室にてブロードキャスト・コム (現Yahoo!動画) 立ち上げにかかわる。1999年ネットイヤーグループに入社し、米国のネットビジネスの調査・ブロードバンド市場調査などを手がける。 2001年経営コンサルティング会社コーポレイトディレクションに入社し、主に新規事業立ち上げの戦略策定および実行支援に従事。2004年ネットエイジ入社。 2005年RSS広告社代表取締役就任。2010年Fringe81株式会社に社名変更。
著者 佐藤 康夫アタラ合同会社 会長 大学卒業後、旭通信社を経て、1996年にデジタルガレージに入社。同社取締役インフォシーク事業部長を務め、1999年6月より株式会社インフォシーク ジェネラルマネジャー、2000年12月より同社取締役副社長を務める。 2001年にグーグル株式会社に入社、日本オフィスのスタートアップ時の統率と、広告事業AdWordsの日本市場での導入、広告配信ネットワークであるAdSenseのルート開拓などをリード。その後、執行役員営業本部長として、YouTubeやモバイル広告の立ち上げに貢献し、2009年まで従事。
著者 杉原 剛1969年生まれ。アタラ合同会社 代表取締役CEO 国際電信電話株式会社(現KDDI)を経て、1997年インテル株式会社に入社。マーケティング本部アプリケーション開発支援部にてインテル・プラットフォーム向けソフトウェアやインターネットコンテンツを増やすためのマーケティング企画を行う。 2002年オーバーチュア株式会社(現ヤフー株式会社)に入社。セールスプラニングマネージャーとして、リスティング広告「オーバーチュア スポンサードサーチ」のサービス立ち上げに関わる。2006年にはセールスディベロップメント&オペレーションアソシエイト・ディレクターに就任。 2007年グーグル株式会社に入社。セールスストラテジー&オペレーションチーム シニアマネージャーに就任し、リスティング広告「Google AdWords」、YouTube広告の代理店戦略、広告主戦略を担当し、売上増加に貢献。 2009年アタラ合同会社を設立し、デジタルマーケティングのための最先端テクノロジーを駆使したシステムの開発、ネット広告関連の各種コンサルティングを行う。 Domo認定ビジネスコンサルタントとして、多数の企業におけるビジネス課題の特定、Domo導入による価値創出のプロジェクトに携わる。2018年、アタラがアジア太平洋・日本地域における「Domo Rookie Partner of the Year」を獲得。
帯 スケダチ 高広伯彦事務所 高広 伯彦 |
デジタルマーケターが読むべき100冊+α 2回目 ウェブアナリスト 小川 卓 |
デジタルマーケターが読むべき100冊+α デジタルインテリジェンス代表取締役 横山 隆治 |
デジタルマーケターが読むべき100冊+α 3回目 トライバルメディアハウス代表取締役 池田 紀行 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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Chapter1 アトリビューションとは | p.13 | 19分 | |
Chapter2 アトリビューションで取得するデータと準備 | p.37 | 22分 | |
Chapter3 アトリビューション・モデリング | p.65 | 27分 | |
Chapter4 アトリビューション・マネジメント | p.99 | 31分 | |
付録 業界担当者コラム | p.139 | 40分 |