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2012/05/19更新

だまされて。―涙のメイド・イン・チャイナ

282分

3P

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中国の工場がヒドすぎる件

コストの安い製品を中国でつくって儲けようとする海外企業と、その要求に乗じて稼ごうとする中国の工場。中国在住の仲介業者である著者が、したたかな中国工場の手口を紹介するノンフィクション。

ずさんな衛生管理、手抜き、品質改悪、値上げ要求、模倣品の横流し。中国の工場で行われている製造業の裏を知る。

超短要約

中国で製造・輸出を始めるのは難しくない。中国の工場は、サンプルさえくれれば、何でも速く生産でき、しかも、提携関係を結ぶために異様なまでの熱心さを見せる。単価ベースではアメリカの製造コストと変わらなくても、中国では初期段階でかなりコストカットできる。
しかし、この手の誘いは頭金なしのセールストークみたいなもので、うますぎる話だと輸入業者側は思った方がいい。

中国の工業家の特徴は、遠い将来の儲けに期待して大きな犠牲を払う事で、利益ゼロで生産を引き受ける。そして、一度、最初の発注を受ければ、トレンド情報と、製品の知識を学び、模造品を作る技術を身に付ける。やがて、製品の質を下げ、価格の引き上げを要求するようになる。

サプライ関係で問題解決に何年もかけてきた輸入元は、サプライヤーを替えるには困難を伴う。よって、製造業者の立場が強くなり、輸入業者は苦境に陥る。中国に輸入業者が流れ込むが、彼らはやがて運転席を乗っ取られることに気付かない。

著者 ポール ミドラー

中国ビジネス仲介業者 大学で中国語と歴史を学び、1990年代初頭に中国へ移住。一時帰国し、ペンシルベニア大学ウォートンスクールでMBA、同大学ラウダー研究所で国際研究修士号を取得。 過去20年におよぶ中国でのキャリアにおいて、業種も規模も異なるさまざまな欧米企業と、数百に及ぶ中国との製造業者との間で、ビジネスの仲介を続けてきた。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
Episode1 消えた作業員の謎 p.9 8分
Episode2 トラブルこそ飯のタネ p.21 10分
Episode3 「サンプルさえくれればね」 p.35 10分
Episode4 「でかい話があるんだ」 p.49 13分
Episode5 「見ればわかるでしょ!」 p.67 13分
Episode6 グローバル商売のど派手なカーニバル p.85 18分
Episode7 これでよかったんだよ p.111 11分
Episode8 苦労のひと粒 p.127 10分
Episode9 チャイナ・ゲーム p.141 15分
Episode10 模造品文化 p.163 17分
Episode11 動物実験はしていません p.187 7分
Episode12 合弁事業の特効薬 p.197 8分
Episode13 捨てられたトロフィー p.209 14分
Episode14 「聞き違いだよ」 p.229 10分
Episode15 「プライス ゴーアップ!」 p.243 15分
Episode16 居たくない場所 p.265 13分
Episode17 新しい工場 p.283 13分
The Last Episode 利益ゼロ p.301 14分

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