社会問題をアイデアで解決する記事を配信しているウェブマガジン『greenz』が、社会をつくるグッドアイデアを紹介している。
ちょっとしたアイデアでより良い社会をつくる。そんな目からウロコのアイデアが満載の1冊。身近なことに問題意識を持つことから、社会を変えることができる。誰でも、ちょっとした事で社会に役立つことができると教えてくれます。
■ソーシャルデザインとは
ソーシャルデザインとは、「社会的な課題の解決と同時に、新たな価値を創出する画期的な仕組みをつくること」である。過労、コミュニティの崩壊、自殺の増加、気候変動、森林伐採、金融危機など、私たちは多くの社会問題を抱えている。
今、必要なことは、社会の仕組みの根本的なアップデートである。ソーシャルデザインの最終目標は、行き詰まった「古い当たり前」を塗り替えて「新しい当たり前」として暮らしに定着させることにある。
■ソーシャルデザインのコツ
①社会的課題を「自分ごと化」する
その人しか気付くことができなかった強い問題意識、つまり「自分ごと」をきっかけを出発点とする。
②全体的に状況を捉える
ステークホルダーを想像し、全体的に状況を捉え、課題の本質を見極める。人の話を聞き、自分とは違う価値観に出会うことで、視野を広げる。
③「これからの◯◯」を想像する
「これからの◯◯」というシンプルな問いかけの先には、既存の枠を取っ払った自由な可能性が開かれる。
④一石二鳥以上のグッドアイデアを考える
共感を生むアイデアには次のことが必要である。
・サプライズがある
・思いやりや愛がある
・社会問題を一気に解決する
⑤思い付きをカタチにする
アイデアを実行に移す上で大事なのは、ないものねだりしないことである。
⑥プロトタイプを繰り返す
まずはやってみて、そこで得られた知恵や経験を次に活かす。
⑦座右の「問い」で自分を振り返る
「正解」よりも「問いかけ」により、本当の自分を思い出させる。
著者 グリーンズ
ソーシャルデザインのヒントを発信するウェブマガジン「greenz.jp」(月間読者数15万人)を中心に、自ら主役となって、ほしい未来をつくるためのムーブメントづくりを行っている。 サプライズがあり、思いやりや愛があり、社会的な課題を一気に解決するグッドアイデア満載のウェブマガジン「greenz.jp」、アイデアとアイデアをつなげるイベント「green drinks」、アイデアをカタチにする学校「green school」、未来のつくり方が分かるブックレーベル「green BOOKS」など、ソーシャルメディアから人と人との出会いの場づくりまで幅広く展開中。 http://greenz.jp/
週刊 ダイヤモンド 2012年 4/14号 [雑誌] 中央大学商学部教授 井上 義朗 |
週刊 ダイヤモンド 2012年 3/3号 [雑誌] 丸善 丸の内本店「松丸本舗」売場長 宮野 源太郎 |
日本経済新聞 千葉大学教授 広井 良典 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに ソーシャルデザインとは何か? | p.7 | 5分 | |
第1章 「自分ごと」から始める | p.17 | 18分 | |
第2章 「これからの○○」をつくる | p.55 | 16分 | |
第3章 行動をデザインする | p.89 | 16分 | |
第4章 「新しいあたりまえ」になる | p.123 | 12分 | |
おわりに | p.148 | 3分 |
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