独創的なビジネスモデルも、他社の模倣である場合が多い。新しい事業を生み出すには、他社や異業種の仕組みを模倣することが大切であると説く。
ヤマト運輸、セブンイレブン、トヨタ自動車など、これまで成功してきた企業がどのように模倣を取り入れ、イノベーションを生み出してきたか事例を紹介。
新規事業などを考える際に基礎となる考え方がわかります。
独自性を追求するには、逆に模倣が大切である。同業他社だけでなく、異業種や海外などの遠い世界で参考になりそうなものを探すことで、面白いアイデアが生まれる。
模倣を行うには、以下の4つのパターンがある。
①単純模倣:他社のビジネスモデルの一部、もしくは全部をそのまま真似る
②反面教師:同業他社を悪い見本として、その逆を行う
③横展開:社内の事業モデルを他事業に展開させる
④自己否定:自己の失敗と向き合い、反面教師とする
著者 井上達彦
早稲田大学 商学学術院 教授 広島大学社会人大学院マネジメント専攻助教授、早稲田大学商学部助教授(大学院商学研究科夜間MBAコース兼務)などを経て、2008年より現職。 2011年9月より独立行政法人経済産業研究所(RIETI)ファカルティフェロー、2012年4月よりペンシルベニア大学ウォートンスクール・シニア・リサーチフェローを兼務。 2003年経営情報学会論文賞受賞。専門分野は、競争戦略とビジネスシステム(ビジネスモデル)。
週刊 ダイヤモンド 2012年 4/14号 [雑誌] 紀伊國屋書店新宿本店第2課係長 水上 紗央里 |
週刊 ダイヤモンド 2012年 4/21号 [雑誌] 三省堂書店営業本部課長 鈴木 昌之 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
週刊 東洋経済 2012年 5/5号 [雑誌] |
TOPPOINT |
日経トップリーダー |
エコノミスト 2012年 5/22号 [雑誌] 甲南大学特別客員教授 加護野 忠男 |
ビジネスパーソンのための「最強の教養書」100 (日経ムック) 早稲田大学大学院商学研究科准教授 入山 章栄 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに「模倣のパラドクス」 | p.1 | 5分 | |
第1章「天才のなぞかけ」メタファーとイノベーション | p.17 | 13分 | |
第2章「インドの露天商」模倣すべき本質をモデリングする | p.37 | 15分 | |
第3章「クロネコの革命」4つの要素と5つのステップ | p.61 | 17分 | |
第4章「2つのカフェ」模倣の創造性 | p.87 | 18分 | |
第5章「4人の教師」誰をどのように模倣するのか | p.115 | 20分 | |
第6章「守破離」手本と現実のギャップを越える | p.147 | 12分 | |
第7章「反転」逆発想のモデリング | p.165 | 13分 | |
第8章「わな」模倣できそうで模倣できない会社 | p.185 | 9分 | |
第9章「作法」倣い方を倣う | p.199 | 12分 | |
あとがき | p.217 | 5分 |
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