効果的なリスニング・リサーチの原則
①リスニングのための組織を作る
②ビジネスのゴールと絡めて目標を設定する
③KPI(重要業績評価指標)を定義する
④リスニングのツールを目標に応じて、単独、または組み合わせて選ぶ
・検索エンジン
・ソーシャルメディア・モニタリング
・テキスト分析
・プライベート・コミュニティ
・リスニング・プラットフォーム・ベンダー
⑤リスニング・リサーチを実施する
⑥データを分析し報告する
・4P
プロダクト:商品にどんな改善を望んでいるか
プライス:価格についてどう感じているか
プロモーション:広告の中で商品をどのようにポジショニングするべきか
プレイス:どこで商品を入手できるようにするべきか
・三角法
結果やインサイトの裏付けを取るため、異なる複数のソースを使用する
・センチメント
会話で議論される人、商品、会社、トピックをめぐる人々の感情をポジティブ、ネガティブという基準で測定する。信頼性を向上させるには次のことに留意する
→カテゴリ分けが正しく行われるように、データを適切にクリーニングする
→コンテクストの解釈など正確性を求める場合には、手作業で測定する
→機械による測定と手作業の2方面から試みる
成功例に共通すること
・明確な目的と戦略をもって開始する
・オンラインと従来のメディアを組み合わせてプログラムを設計する
・ソーシャル・リスニングの役割を定義し、単なる付属物と見なさない
・ソーシャル・リスニングと他のマーケティングリソースを組み合わせる
・得られたインサイトが従来の常識に反していても、大胆に行動する
効果を上げていない例
・企業のルールが運用の妨げになる
・適切な情報源を選択せずに誤ったインサイトが導き出される
・コアな消費者グループが含まれていなかったために、インサイトが歪められる
・継続的なリスニングができていない
・ソーシャル・リスニングが会話の秩序を維持できなかった
成功のシナリオ
・新しいシグナルをリスニングする
リスニングすべきシグナルは、必ずしも会話のみから発信されるとは限らない。中には、感情を示す沈黙のシグナルもある。先入観や偏見を捨て、オープンにリスニングする。
・文化を重視する
文化的な背景を踏まえて人々を理解すれば、より深いインサイトが得られる。価値観、動機、意味、関係性まで理解すれば、人々の言動の理由を説明する上で役立つ。
・リサーチパラダイムを変革する
企業は、自社の社員に品質の高いデータを作成・利用させ、そのデータから得たインサイトを社内全体に浸透させる必要がある。
・マーケティング、広告、メディアの既成概念を見直す
・リスニング体質の組織になる