今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2012/05/03更新

パーミッション・マーケティング

262分

13P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

アマゾン詳細ページへ

インタラプション・マーケティングのジレンマ

マーケターはこの90年間、CMなどのマス広告だけに頼ってきた。しかし、従来型の広告は、次の問題に直面している。

①人間が払える関心の量には限度がある
②人間が使える金額には限度がある
③提供される製品が増えるほど、自分に回ってくる金は減る
④マーケティング担当者は出費をどんどん増やさざるを得ない
⑤露出を増やすには、大金を要する
⑥お金を注ぎ込んで利益を得ようとすればするほど、クラッター(混雑)化が進む
⑦お金を使うほど、効果は薄れる。効果が薄れるほど、お金を使うことになる

パーミッション・マーケティングとは

商品が溢れるほど豊富な時、その商品価値は下がるが、慢性的な供給不足に陥っている重要な資源がある。時間である。消費者は今、時間を節約するために進んでお金を支払う。一方でマーケターは、関心を得るために多大なお金を投資している。つまり、インタラプション・マーケティングは、時間を節約しようとする人たちの敵である。

そこで登場するのが、パーミッション・マーケティングである。これは、これまでのように不特定多数の消費者に働きかけるのではなく、何らかのパーミッション(同意)を得た人たちをターゲットとし、そこから長期にわたって多大な利益を獲得する。そして、次の特徴を持つ。

①期待されている:皆が連絡を楽しみにしている
②パーソナルである:個々人に合わせたメッセージがダイレクトに伝えられる
③適切である:潜在顧客が関心を持っているものを提案できる

パーミッション・マーケティング5つのステップ

パーミッション・マーケティングには次の5つのステップがある。

①潜在顧客が自らその気を起こすようなインセンティブを提供する
②関心を利用し、時間をかけて製品やサービスを説明していく
③インセンティブを強化し、潜在顧客がパーミッションを与え続けるようにする
④追加のインセンティブを提供する
⑤パーミッションを活用し、顧客の行動を変化させて利益を生み出す

パーミッション・マーケティングは情報の氾濫をかいくぐり、マーケターが潜在顧客に対して同意を求め、赤の他人ではなく友達として話しかける。

「リーチ」より「フリクエンシー」を意識せよ

テレビCMが翌日になっても記憶されている割合は、10%以下である。広告は、いくら説得力があっても、一回見ただけでは、商品を買わせるには十分ではない。広告効果を上げる唯一の方法は数多く広告を打つこと、つまり、フリクエンシー(接触頻度)が重要である。

フリクエンシーを高める鍵は、パーミッション・マーケティングである。潜在顧客に関心を向けさせることから生まれた効率性を活用し、フリクエンシーを高めることができる。