ブータン政府で1年間働いた著者が、ブータンという国や人々について紹介している。幸せの国と呼ばれるブータン。実際、ブータン人は何を考えていて、幸せなのか。死生観、文化、思想、仕事ぶり、経済などブータンのあらゆる事が書かれており、ブータンに詳しくなる1冊。
ポスト資本主義として、注目される幸せを目指す政治とはどのようなものかわかります。
■ブータンの概要
ブータンは、インドの北、中国の南、ヒマラヤの山中に位置する国である。大きさは九州と同じぐらい、人口は2009年時点で68万人。チベット仏教を国教とし、ブータン独自の言葉が国語とされているが、英語も広く話されている。2008年に初めて民主選挙で首相が選ばれ、立憲君主制へと移行。民主化した今も国王はいる。
ブータン人の特徴
・1、2週間先のことは予定を立てられない
・「人間の力では頑張ってみてもどうにもできない」と思っている範囲が大きい
・失敗や間違いは「許されるもの」と考えている
・人生は1度きりなので楽しまなければと、快楽主義的
・輪廻転生を信じており、「今の人生」の捉え方が異なる
・自分の大切にする人たちの幸せも含めて自分の幸せと捉える。
・いつも気にしているのは、家族や友人など、周りの人の幸せである。
著者 御手洗 瑞子
1985年生まれ。コンサルタント 経営コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2010年9月より1年間、ブータン政府のGNHコミッションに初代首相フェローとして勤める。主に、ブータン観光産業の育成に従事。
帯 コピーライター 糸井 重里 |
帯2 イラストレーター 南 伸坊 |
日経ビジネス |
帯3 写真家 石川 直樹 |
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2012年 05月号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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プロローグ | p.1 | 3分 | |
1章 幸せの国、なの? | p.14 | 4分 | |
2章 初めてのブータン | p.20 | 7分 | |
ブータン・アルバム(番外編) | p.31 | 21分 | |
3章 オフィスで働く日々 | p.65 | 11分 | |
4章 ブータン人気質 | p.83 | 13分 | |
5章 ブータンの男女関係 | p.104 | 14分 | |
6章 GNHと産業政策 | p.127 | 13分 | |
7章 激動する国 | p.147 | 8分 | |
8章 お金の話 | p.159 | 14分 | |
9章 ブータンの死生観 | p.182 | 7分 | |
10章 ブータン的であるということ | p.193 | 8分 | |
11章 幸せに、なろう | p.206 | 8分 | |
あとがき | p.219 | 3分 |