東芝においてフラッシュメモリ開発を行い、その後大学教授に転身したエンジニアのこれまでの仕事録。
変化の激しい半導体業界にいたからこそ、常に自分自身の環境適応力を高めてきた著者が、この時代に必要とされる働き方について考えを述べている。大企業にいて、安定した地位を求めるのではなく、常に新しいことに挑戦することの大切さを教えてくれる内容になっている。
大学卒業後に働く期間を40年と考えると、どんな分野であっても、40年という長い期間の仕事を保証してくれる専門知識はなかなかない。新しいことをどんどん取り込んで、常に変わり続けていかないと行き場を失ってしまう。何も挑戦しないことこそ、最大のリスクである。
様子を見てからなどと言っていたらチャンスはどんどん逃げていく。跳ぶことが怖くなる。だから、見る前に跳ぶ。
世界で勝負する仕事術
・誰も注目していない分野、歴史の浅い分野を狙う
・どんな仕事でも、クヨクヨ悩むより、まず走ってみること
・他人の善意を信頼し、自分も他人の信頼を裏切らないこと
・研究とは本来、自分一人で地べたをはいながら頑張るもの
著者 竹内 健
1967年生まれ。東京大学大学院工学系研究科准教授 1993年、東芝に入社。フラッシュメモリの開発に携わる。2003年、スタンフォード大学ビジネススクール経営学修士課程修了(MBA)。帰国後は、フラッシュメモリ事業の製品開発のプロジェクトマネジメントや企業間交渉ならびにマーケティングに従事。 2007年、東芝を退社し、東京大学工学系研究科准教授。フラッシュメモリ、次世代メモリの研究で世界的に知られる。
日本経済新聞 福井県立大学特任教授 中沢 孝夫 |
Chikirinの日記 ちきりん |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
PRESIDENT (プレジデント) 2012年 5/14号 [雑誌] |
THE 21 (ざ・にじゅういち) 2012年 06月号 [雑誌] 経営共創基盤CEO 冨山 和彦 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
第1章 配属先はお荷物部門 | p.13 | 13分 | |
第2章 エンジニアがなぜMBA? | p.35 | 17分 | |
第3章 半導体ビジネスの最前線で | p.63 | 25分 | |
第4章 ふたたびゼロからの出発 | p.105 | 24分 | |
第5章 なぜ世界一でなくてはダメなのか | p.145 | 11分 | |
第6章 挑戦しないことが最大のリスク | p.163 | 20分 | |
おわりに | p.197 | 4分 |